一般向けオンライン配信の照明　顔が暗い理由

最近、オンライン会議、オンライン体操、オンライン飲み会、オンラインお茶会など、オンラインでのコミュニケーションが増えてきました。
今日、オンラインミーティングに参加して、困っている人がいたので。

昔流行ったガングロちゃん？

オンラインビデオ会話するとき、カメラまたはその類、すなわち映像を撮る機器と、自分の位置、まわりの環境ってけっこう大事です。
背景に関しては、変えることができる設定があったり、面白いものでは段ボールでできた背景を背中に背負うものまでありますから、なんとかなりますね。
しかし、問題は、ご自分の位置。顔が真っ黒っていうのありませんか。
これ背景変えても変わらなかったりします。

光をあやつれ！

私は照明専門家ですので、その立場からここでちょっと書きますね。
よくミスるものとして、背景あまり映したくないからって窓を背景にしてませんか？
夜ならば関係ないのですが昼間だと、背景が真っ白で顔は真っ黒。
誰なのか、しゃべってるのかいないのか、全然わかりません。
それ、意図的にやっている人もいるようですが（笑）

どこでやろうか？

意図的じゃなく「なんでこうなるの？これは困る！」っていう人はぜひ読んでください。
もし、移動可能ならば、外に向いて、PCやスマホやWEBカメラを外から部屋に向けると、顔はきれいに映ります。
うまくいきましたか？
うまくいったけど、問題あり？

うちの部屋丸見えじゃん！

うまくいったのはいいけど、背景が見せたくない部屋のゴタゴタが写ってて、きゃ～～～～
けっこう、やっちまった経験のある人も多いのでは？
自分の部屋ですから、あけっぴろげで見せたくはないですよね。
でも、元の場所に戻ると顔真っ黒。
さて、どうしたらいいものでしょう？こまりましたね

お酒も飲んでないのに

ここで、登場するのが照明です。
もちろん、目の前に照明置いて自分にあてればいいんですが、今日実際に起きた話です。
それやったら、その人の顔が真っ赤になってしまいました。お酒飲んでるの？って聞かれてしまうほど。
これまた困りました。

簡単に顔色変えられるって？

専門的な話になると、これを色温度（いろおんど）といいます。
色温度が低いと赤く、高いと青く映ります。
電球の明かりの下だと赤っぽく、蛍光灯の明かりの下だと青っぽく、っていうやつです。
これが原因だったんです。
なんとなくわかってきました？

お日様の光をいただき！

これを補正するの、めちゃくちゃお金かかって大変じゃない？
いえいえ、ちょっとした工夫でこれ直せます。
要は同じ明かりの種類ならば同じ色になるわけですよね。
ならば、同じ明かりを自分の顔に当てればいい。っていうことだけど、さっきの位置では物理的に無理ですよね。

秘密兵器登場！

ここで、いくつかの秘密兵器を登場させますね。
ひとつは鏡（ミラー）です。
ミラーを使って外の光を反射させて自分の顔に当てるという方法。
ただし、これ強すぎちゃうことも多いです。
あまり強すぎると、お化けになっちゃいますので、注意です。
そこで、アルミホイルを板に張り付けて顔に光を当てる方法があります。
でも、どうすればいいかわからない？
単純にお日様の光（または曇りでも外のあかり）がアルミホイルに反射してまぶしいってなれば、当たっています。

秘密兵器その２

外が曇りくらいならば、これでOK。
でも、晴れ晴れのときは、まぶしすぎになると思います。
いや、これぐらいが本当はいいんです。女優ライトと言われている奴ですね。俳優さんって結構大変なんですよ。
話は戻って、もう少し弱めたいというのなら、アルミの代わりに白い紙を貼るのもよしです。なるべく体の近くに置くと効果は上がります。

最終兵器？

でも、なんか大掛かりで大変そう。という方には、ふつうの照明にちょっと手を加えるだけでもいいんです。
ここでいう照明って、私たちプロが使うすごいの？って思っちゃいますね。
いえいえ、それこそ電気スタンドとかクリップライトでもいいんです。
それを当てて、電球を昼光色や昼白色にすればそれでOK。
太陽の光って字のごとく昼光色なんですよね。
最近はLEDが多いのでそれでもOKです。ただし、これも昼光色とか昼白色がいいですよ。
どうですか？簡単ですよね。

もう一歩プロっぽく

ただし、この秘密兵器。顔に当てるとまぶしい！それ嫌だあってなるかも。
ならば、これも直接当てず反射作戦でいってみましょう。
一度、照明をさきほどの白い紙に当てて、その反射で顔が明るくなる方法があります。
これを専門用語で「バウンス」といいます。
これだと、顔への明かりもソフトになり、ギラギラした感じもなくなります。
どうですか？解決しました？

さて、いかがですか？

こんな方法で簡易にお安く解決できるプロの照明裏技からのオンライン顔真っ黒解消法でした。
ただし、条件は人それぞれ、これでも解決しないこともあるかもしれません。
そのときは、これらの方法をいろいろ組み合わせてやってみてください。
いろいろやるのも面白いですよ。
気が付いたら「我が家はスタジオ」みたいになってるかもしれませんね。

まだまだコロナによる自宅待機でオンラインをする方も多いかと思います。
ぜひお試しください。