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広報PRを学ぶ本、おすすめ15選

「広報PRを学ぶ本」のおすすめをまとめますよ!

私は戦略PRが軌道に乗り始めた2013年くらいからPR業界にタッチするようになり、けっこう山のように本を読んできました。そのなかでも、「これを読まずして広報PRを語れない」と思う本を15冊ピックアップしました。

こんな流れで紹介します。

【初心者向け】広報になったらまず読みたい
【経営・実践寄り】現場で深めていきたい人へ
【発展編】少し古いけど戦略PRも学ぼう

これから広報PRを学びたい人にも、より深めたい人にもおすすめ。みなさんの読んでよかった本もぜひ教えてください!

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まずは初心者向けのバイブル的な本。こういうのは情報量が多いぶん2,000円以上するので、経費で買ってくださいね笑 もっとライトに個人的に学びたいという人は、次の項目までスクロールどうぞ。

広報・PRの基本 この1冊ですべてわかる

基本中の基本です。タイトルどおり、この1冊ですべてわかります。

大企業広報寄りの内容ではありますが、まずは基礎を抑えずして応用も新時代も語れませんので、広報PRになったらすぐさま読みましょう。

広報として働くことのマインド面なども紹介されていて、心構えからテクニックまで網羅できます。

広報入門―プロが教える基本と実務

こちらも入門書で、宣伝会議の基礎シリーズです。

メディアの目線も取り入れてより実務的なところまで書いてあるので、広報業務の難しさも含めて、イメージしやすいと思います。

新版 実践マニュアル 広報担当の仕事: すぐに役立つ100のテクニック

さらに実践寄りの本です。こちらも大企業広報寄りではありますが、「すぐに役立つ100のテクニック」が書いてあるので、かなり踏み込んで理解できます。

こんなときにはどうする?のケースがストックできる感じ。

考え方をひと通りインストールしてから読むと、具体的なシチュエーションごとの適切な対応などがわかってよいです。

広報・PR概論(PRプランナー試験のテキスト)

これは「PRSJ認定PRプランナー」という資格試験のテキストなのですが、基礎が網羅されているのでバイブル的に読んでおくべきかと。

日本における広報の歴史とか、アメリカからパブリック・リレーションズが入ってきた頃のこととかもわかります。

すべての本がこのテキストの内容から派生している感すらあります。

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ここまで基礎。次は、より実践的なことが書かれていて、今の時代にもフィットする、経営目線で考えられるようになる本です。スタートアップやベンチャー規模の広報さんにもおすすめ。

サイバーエージェント広報の仕事術 成長をかけ算にする

サイバーエージェントで社員30人→3000人への成長過程をすべて経験されてきた敏腕広報様が、包み隠さずそのリアルを書いてくれている本です。

広報って、成長フェーズや企業の状態によって、やるべきことが全然変わりますよね。具体的にどう変わるの?ということもこれを読めばつかめると思います。

女性のキャリアという点でも参考にしたい一冊。「キラキラ広報」とかってだいぶまやかしだとわかります。

【小さな会社】逆襲の広報PR術

広報PRの本って、どれを読んでも大企業の話ばかりで、ベンチャーやスタートアップ界隈の方はだんだん「いや無理じゃん……」という気持ちになってきます。

そんなときはこちらをどうぞ。小さな会社が逆襲するための本です。

かなりメディアリレーションズとパブリシティ獲得寄りの内容ではありますが、知っておいて損はないはず。個人的には「そこまで書いちゃうかぁ、、」と、そわそわします笑

最強のPRイノベーターが教える 新しい広報の教科書

「新しい広報」とあるように、これが発売された時点ではあまり他になかった、具体的なテクニックにフォーカスした本。アカデミックな話は抜きにして。

なんだかんだ言ってもメディア露出増やしたいなあ……という人には、明日から使える技が書かれているのでいいかも。

ネタの見つけ方とか、情報のつくり方とか、ライトに入りやすいと思います。

現場の担当者2500人からナマで聞いた 広報のお悩み相談室

タイトルのとおりです。ナマで聞いたお悩みをもとに、その解決策が示されている。企業広報としての振る舞いかたとか、社内でどう広報を理解してもらうかとか、そういうことまで書かれています。

現場の担当者から直接聞いたというだけあって、お悩みがリアルです。実務をやっているとだいたいの人がぶち当たる壁が、どんどん崩されてゆく感じ。

上司もいない、聞けるメンター的広報もいない……というひとり広報さんはぜひ。

広報・PRの実務 組織づくり、計画立案から戦略実行まで

「企業経営と連携したPR」の意味がよくわかる本がこちら。

PRは経営だ!と、よくいろんな人が言っていますが、イマイチ意味がつかめていない人もいると思います。概念論に終始して具体的なハウツーまで落とし込めなかったりして。

そんな経営者の方(広報というより)に読んでもらうといいと思います。タイトルがシンプルすぎて残念なのですが、経営戦略にPR広報視点を組み込んでいくやりかたがわかる。

戦略思考の広報マネジメント

こちらも経営目線でPRを捉えるのによい一冊。

ただただ情報発信をし続ける……みたいな「戦略なき広報活動」はまだとっても多いですが、これを読むと広報=経営の意味がけっこうわかります。

広報が知りたい経営者、経営が知りたい広報さんはぜひぜひ。

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さて、この先はトレンド寄りのちょっと古い本です。古いといっても2011〜2016頃の「戦略PR後期」なのですが、世の中のブームと関連した本なので、少し懐かしく感じるかなーという程度です。

2019年現在「PR界隈」ですこし有名な方々の多くは、このへんの本を読んで育ったと言っても過言ではない気がしますが、そんなことないですかね。

どう伝わったら、買いたくなるか(2011)

ワコールの下着エイジングケア、クノールカップスープ、美魔女ブーム……。

など、ひと昔前の「ブーム」が種明かしされてしまう本です。PRって何?という感じの人は、トレンドの裏側を知ってPR界の洗礼を受けると思います。

私たち消費者はいろいろな情報に操られて、モノを買わされているんですよね。悪い意味ではないけど。

戦略PRの本質―実践のための5つの視点(2013)

くまモンとか菌活とか……こちらもブームの裏側がわかっちゃう本です。

「広告でモノが売れなくなった」と言われた2010年頃以降、こうやって人は動かされてきたんだな〜という気持ちになります。

「本質」というタイトルだけあって、ただメディアに露出させればいいとかじゃなく、「人に行動させる」ところまでがPRなのだなと考えられます。

戦略PR代理店(2014)

PR会社ってなにしてるんですかー?と思う人とか、トレンドの生まれ方が気になる人とかは、読んでみるといいと思います。

5年以上前の話だけど、ケーススタディがたくさん書かれているので、他の本とは違う学びがあるかも。アイデアの質って、いかにケースを頭に突っ込んだかで決まりますよね。

ちなみにこちらの“戦略PR代理店”は私の古巣です。

広報の仕掛け人たち PRのプロフェッショナルはどう動いたか(2016)

日本パブリック・リレーションズ協会が出している本で、主要なPR会社や広告代理店が仕掛けてきた事例がバランスよく紹介されています。

わりとソーシャル寄りな事例とか、ちゃんと「社会が動いた」と言える事例が多いので、自分のやっている仕事に誇りと希望を持ちたい疲れきったPRパーソンにもおすすめかも。

戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則(2017)

最後です。「戦略PRは終わった」とか言われるなかで、わりと後発で出された戦略PRの本です。

ケーススタディを紹介しているという点では従来の本と似た内容ですが、より新しい事例という意味で、何冊目にでも読む価値ありです。

知っているケースは多ければ多いほどいい、ケースは100個叩き込め!というのが持論です。

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以上です!長くなりました。

なにごともそうですが、「抽象論じゃなくてHOWが知りたいんだ」とか言うまえに、その領域の本を10冊くらい読み漁ればだいたい全体感はつかめるものです。

「その10冊がわからんのだよ」という人もいると思うので、ぜひ私の右往左往してきた数年間をすっとばして、迷わずこれらを読んでおいてください。

またおすすめ増えたら追加します〜!

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