東京と消費
クリスマスは東京でした。TOKYO。TOKIO。福島の農産物はウマい。山もキレイ。温泉もたくさん。会津のソースカツ丼はウマいゾ~。
東京はもうほんと、人だらけでしたね。東京駅も新宿も人だらけ。ヒューマンがメニ―すぎて地方都市在住男性(27)にはちょっとキツイ。
なんであんなに人がいるのに、みんな高速で歩けるのだろうか。瞬足履いてる?デデデデン(インテル風)である。たまに、ふつ~にぶつかるじゃん。オラタックルすっぞ。低めに、体勢を崩すようなタックル。元野球部だけど。
東京はほんと、人口に裏付いたお店、コンテンツの多さは尋常じゃないですね。改めて。
専門店がめっちゃ多い。ケバブとか食べたことないし、タコスもタイ料理屋も山ほどある。アジアの風がスゴイ。見たこともない料理を出す店で、見たことのない人が働いている。
地方都市なんて、国道沿いにある回転寿司、牛丼屋、ファミレス、焼肉食べ放題のオンパレード。たまにケーズデンキ、ヤマダデンキ、丸亀製麺。イオンがあればさらに地方感。専門店というのはあんまりなかったりする。チェーン店ってどこでも同じ味で、それはそれで凄い企業努力だ。
お金があれば、いくらでも楽しめるな~と思う一方で、この膨大なコンテンツたちは一体誰のために存在してるんじゃ・・・と思ってしまう。
例えば新宿界隈の店全部を自分が体験することはできないし、荻窪だろうが町田だろうが、行けるお店なんてめちゃくちゃ限られている。だから、ネット上には「まとめ」が存在するんだろうな。
絶対に消費しきれないモノコトたちを前に、例えば東京に住むとして、膨大な量に押しつぶされそうな気分になる。「お前には金があるんか?」と常に問われ続けるような気がする。
ありとあらゆるコンテンツを消費するために、働き、勉強し、キャリアアップをねらう。稼げば稼ぐほど、楽しめるようになる。麻布競馬場のようなタワマン文学が流行するのもわかる。多くの人が消費に追われている。主体的に消費する、というよりも、買え買えと追われているように思う。
一体何に追われているんだろうか。資本主義?お金?暇?これ全部な気もする。
まあ、地方都市でも同じなんだな。僕は丸亀製麺の野菜かき揚げの誘惑に毎日追われているし、焼肉きんぐの焼き肉用TKGにも追われている。できるなら毎日食べていたい。
得体の知れない資本主義さんに追われ続け、SDGsというブームに乗せられ、一体僕たちはどこを生きているんだろう。
小さいときから、この消費の輪のなかで生きてきた。そこから発生する生きづらさとかやりづらさみたいなものですら、誰かに消費されるエサになる。怪しい宗教とか本とか。
この違和感をどう解消していくか、まだわからない。とりあえず言語化していくしかない。この違和感への答えだけは誰も用意していないし、消費させてくれない。なんとも厳しい世の中である。
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