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毒にも薬にもなる

 「いつも私の拙い文章を読んでもらってありがとうございます。スキやコメント、めっちゃ嬉しいです。これからも私なりのペースで書いていきますので、また読んでくださいね!私も読みにいきます!」


 なーんて言われると、めっちゃ嬉しいですよね。スキしたくなります。実際スキしちゃいます。逆にスキしてください(?)。だって♡が送られてくるんですよ?そんなこと普段の生活であります?僕にはあんまりないですね。あったらそれは幸せですね。

 「スキ」、翻って「いいね」を発明したのは一体誰なんだろうか。Twitterがご先祖様なんだろうか。それぐらいあらゆるSNSに浸透しているし、ニュースサイトでも使われたりしている。

「いいね」は毒にも薬にもなると思っている。匿名であっても多数の「いいね」が届くのは気持ちが良い。自分の書いたり作ったりしたものに対して褒められているみたいで気分が良い。共感を得られたみたいで孤独感が薄まる。

 創作意欲も湧く。コメントが来ればより具体的な感想を知ることができて嬉しいし、作ってよかったなって思って、また作っちゃう。ちょっと大げさだけど「いいね」や「スキ」は自分に活力を与えてくれている気がする。

でも一方で、この「いいね」は危ないな、と思うこともある。特にTwitterで自分の主義主張ツイートが色んな人に「いいね」されたら「自分の考えは間違っていない!」なーんて思っちゃう。他人の話を聞く耳はいいねの数に比例してなくなっていく。自分の考えに酔いしれてしまうのだ。

 そしてフォロワー。いいねだけじゃなく自分のツイートを定期的に見てくれる人が増える。そしたらもう無敵だ。自分の存在価値はTwitter上にあり、アイデンティティは強化されていく。

 リアルな世界ではそんなにうまくいかない。会う人みんなが同じ考えではないし、合わない人と仕事しなきゃいけない。自分の「スキ」だけが存在する世界なんてそうそうない。自分の身の回りだけをガッチリ固めていて、酔いしれていても世界が狭くなっていく。「井の中の蛙大海を知らず」的なやつだ(これ言うと賢く見える)。

 毒にならないように、効きすぎる薬にもならないように、客観視して文章を書き続けたいなと思う。ちょっと尖ったりした方がウケはいいだろうけど、それは自分が気持ちよくなりたいだけ。社会とか人に役立ちたいなら、どんな言葉を書いていけばいいのだろう。それは考えたいな。

あ、最後に「スキ」お願いしますね!!!!!!!!!!

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