上場企業経営者と個人投資家がSNSで揉めるようなことがあったら
最近、私の投資分析記事(既に削除済み)に対して該当する上場企業の経営者からお叱りを受けてしまいました。
私としては開示されていない自身が計算した全ての数字に「予想」「推定」と付けており記事の最後も
と締めておりますし、指摘された内容のように酷いことは書いていないつもりでおりましたが、その企業を代表する方からの指摘でしたので速やかに該当の記事を削除させていただきました。
SNS上では「個人投資家として推論を重ねただけでは?」など記事の内容を確認していただき私のことを気遣うようなコメントもいただきました。救われたような気がします。ありがとうございました。
この件から、上場企業経営者と個人投資家の立場について私の考えを書いてみたいなと思いnoteにしてみました。
上場企業経営者と個人投資家では背負っている責任が違う
当たり前ですが、上場企業を経営し何百人、何千人の社員を率いている企業経営者と個人投資家では背負っている責任が違います。
企業経営者は働く社員、お客様、取引先もそうですし、自身の保有する自社株も頻繁に売買することもなかなかできないわけです。力はありますが、責任もその分重大です。
数多くのステークホルダーがいるわけですから経営する企業にとってマイナスだと感じることがあればその芽を止めることは至極当たり前なわけです。
一方、個人投資家は出資者からお金を預かっているわけでもありませんし、自分のリスクの範囲内で投資をしているわけです。株価が上下することはあれど財務体質が良好な企業であれば株価が0になることはありませんし、不満だったら投資するのをやめれば良いだけです。
さらに企業を率いる社長がマイナスと感じているということは最終的には株主である自分にとってもマイナスに働く可能性があるということです。
そういう責任の違いを背景に考えると個人投資家はSNS上で自分の言い分の正当性を証明する必要はないですし、相手方に相当の非がない限り絡む必要もないわけです。
実名対匿名
また、実名で自分の身分、顔を出して発信している人と私のように匿名で顔も載せていない人物がSNS上でやり合う際、私は実名で顔も身分も出している人に対してかなりの敬意を払う必要があると思っています。
匿名の発信者は身分も顔も明かしていないわけですから「悔しい」「言い返したい」という気持ちはあれど実社会では失うものはほとんどないわけです。また、嫌になったらアカウントを削除してまた違うアカウントを作って情報発信することもできてしまいます。
匿名のアカウントは「意見を言ってはいけない」「言い返してはいけない」とは思いませんが相手が不快に感じ、揉めるような事体に発展しそうかなと思ったら匿名である以上、実名顔出しの方にそれ相応の敬意を持たなくてはいけないと思っています。
事業を行う会社、経営者への敬意を忘れてはいけない
私はまだまだ駆け出しの専業投資家です。株で成果を上げるために企業分析などに時間を費やしています。
その上で企業に対して疑問や勿体無さやを感じることもあります。
ただし、創業したてのベンチャー企業に長期保有の大株主として投資をするようなエンジェル投資家であれば話は別ですが、ある上場企業に数百万円投資をして株価が上がったタイミングで株を売却しても(投資家といえば投資家ですが)社会にはほとんどインパクトを残していません。
個人投資家は企業経営をして社会に貢献している企業、経営者がいるから株式投資ができるわけです。その点で敬意を忘れてはいけません。※私もいつかは企業や産業創出に貢献できるような投資家になりたいです。
ちょっと株価が下がったくらいで匿名で「株価をどうにかしろ」「辞任しろ」なんて言ってはいけないんです。そのような発言で企業は変わることはないですしね。
まとめ:上場企業経営者と個人投資家がSNSで揉めるようなことがあったら
相手の責任の重さと自分の責任の重さを考える
その上でよっぽど主張したいものや反論すべき正義がないなら潔く引く
上場企業経営者の貴重なリソースをくだらないやりとりに使わせない
以上です。
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