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特に興味をひかれないニュースでも掘ってみると案外色々なことを知れる。不正に取得された航空券が売られたりとか、タコつぼの話とか。

ニュースを無理やり膨らますテスト

飛行機に乗りたかった男、再逮捕される

■大手総合商社の「天然ガス部長」を名乗る男が、女性からカード情報を得て、航空券を不正決済したとのことで再逮捕される。以前勤めた会社みたいに飛行機で全国を飛び回りたかった旨を述べている。5月に電子計算機使用詐欺容疑で逮捕・起訴されていたらしい。

電子計算機使用詐欺という罪がある(刑法246条の2)。案外歴史は古く、設けられたのは1987年である。なんでも、詐欺というものは人を欺くものなので、機械に対してはもともと成立しないと考えられていたらしい。そこで、機械を欺いたケースを詐欺的な罪に問うために、このルールが設けられたようだ。もちろん、なんかインチキで利益を得たという結果が発生していることは条件になる。

銀行員が、情報端末に虚偽の(本来の事務処理の目的ではない)情報を入力し、自分の銀行残高を増やすみたいなのが前段。不実の電磁的記録の作出。財産権の得喪・変更に係る不実の電磁的記録を作る行為、というらしい。法律をやたらに難しく書く文化は早く滅べばいいと思う。

難しい言葉を使えば、定義が厳密にできるということなんだろうか。確かに、日常用いられない言葉を使っておけば、時代とともに言葉の意味が変わっていくことの影響を小さくできるかもしれない。とはいえ、結局は、こういう趣旨の条文ですよという解釈をして使うのだから、日常の言葉で十分なんじゃないかと思う。

そして、ウソのデータを他人のコンピュータで用いるみたいなのが後段。電磁的記録の供用。ぱっと見、なんのことかわからないが、偽造テレホンカードで電話をかける行為みたいなものを指すらしい。

人のカード番号で勝手に航空券を買うのは、人の事務処理に使用する電子計算機に不正な指令を与えて財産権を得たという不実の電磁的記録を作った、ということになるのだろうか。まったく難しいものである。

ちなみに、航空券はヤフオクなどで売られている。人気は株主優待券だが、見ると航空券も売られている。たまに不正取得された電磁的記録が販売されることもあるようだ

他にもファーストクラスで予約した航空券を普通席に変更して差額を得た例もある。

「飛行機に乗りたくて」という見出しで記事化されているが、そういう面白おかしい話ではないのではないかという気がしなくもない。


案外書けたな!次!


タコつぼの生産シーズンが訪れる

■熊本県苓北町の窯元では、夏場のタコの産卵シーズンを前に、陶器製のタコつぼの生産が本格化している。

伝統的には陶器で作られたタコつぼだが、近年はプラスチック製が増加しており、タコつぼ生産で国内トップシェアの製品はプラスチック製である。サンポリという会社が作っている。

プラスチックのタコツボは、実は陶器製より少し高い。ただ、陶器のタコツボには、割れやすいという弱点があった。伝統的な漁師からは、当初はプラスチックにタコが入るか、と懐疑的な目でみられたようだ。しかし、実際に使ってみると普通にタコは入るし長持ちする。あっという間に、タコツボ業界をプラスチック製が席巻したという。ちなみに、あまり割れないので買い替え需要も頻繁にはないらしい。

プラスチック加工業にとって、昨今の環境は完全に向かい風であろう。サンポリ社は、廃プラスチックで製品を製造する会社であり、リサイクルに貢献しているのだが、さて、海に沈めるものという点が、今後どのように評価されるのだろうか。

もっとも、タコツボ漁はあまり効率が良くないらしく、日本国内ではあまり行われていないようだ。あまり調べられなかったが、たぶん籠でとってるんじゃないだろうか。なお、現在市場で多く出回っているタコは、モーリタニア産などである。1970年ごろにタコツボ漁が伝わり、アフリカに沢山タコがいることがわかったらしい。

元々、タコを食べる習慣がある国は少なかったようだが、案外うまいことが知られてきており、海外でもタコのニーズは高まりつつあるようである。


なんか、無理やり情報を付け足すのも、それはそれで面白いかもしれないと思った。


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