職場の苦手な人に対して感じた違和感
仕事のストレスとして多くの人が挙げるのは、人間関係のストレスだろう。
どんな業界、業種であっても、好きで集まっている仲間でない限り、職場という環境でたまたま出会い一緒に働くことになった人との間で、人間関係が悩みで……というのはよく聞く。
性格的な合う・合わないというものは、多かれ少なかれ人が集まる以上、発生しても不思議ではない。
そんな悩みでもうまくかわせる人もいるし、別のところで発散するすべを持っている人もいる。
これは仕事なんだ、と割り切って、気にしないのが自分のためだ。
とはわかっているが、それができたら人生そんなに楽ではない。
現在進行形で、私にも職場で、できれば関わりたくないなと思う人がいる。
今年ももう残すところ数週間となった。
世はコロナウイルスによっていろいろと生活が一変してしまった。
2020年はこんなにも激動の年となることは、誰が予想できたであろうか。
目に見えないモノとの戦い。
その中でも今まで生きてきて経験したことのなかったこと、それは外出自粛だ。
普段は人で溢れかえっている渋谷のスクランブル交差点に、まばらなくらいしか人がいない映像が流れる。
大都会ですらそんな状態。
緊急事態宣言が全国に発令中だった10連休のゴールデンウィーク中、あまりに食べるだけ食べて引きこもりっぱなしだったので、近所に散歩がてら歩きに出かけてみる。
あまりのひとけのなさに、こんなことあり得るのかと、普段見慣れぬ街の光景に、いつもと同じ散歩道でも新鮮にすら思えた。
そんな時もあったんだなぁ。
外出自粛中に巷をにぎわせていたこと。
それは、「自粛警察」だった。
理由どうこうは深く問わないようだったが、外出している人を見聞きすると、出かけて良いのか?
店舗を経営している場合に、お店の営業を自粛していないと、営業して良いのか?
まだマスクの供給が安定的ではなかった時期であったが、マスクなど口周りをふさいでいない人がいれば、マスクしないで良いのか?
ネットニュースの誰でも匿名でコメント可能なコメント欄を見ると、そのような「自粛警察」は比較的簡単に見つけられた。
直接的に近所の人やお店に嫌がらせをするような事態もたくさんあったようだ。
不要不急な内容以外、できる限り家にいよう。
大切な人の命を守るために、今は対面で会うのを我慢しよう。
消毒とマスクをしよう。
そういった考えが社会に広がり始めた頃であった。
政府から出されていたものは、外出自粛等の要請であって、外出等の禁止ではなかったので、強制力はない。
生半可な知識なので確信は持てないけれど、たとえ強制力があったとしても、日本の法律など制度的な決まりを考慮すれば、一般人と一般人の間に強制させるすべはないはずで、国や地方自治体などからしかるべき権力を与えられた機関(警察など)が強制させることになるんだろうと思う。
さて、話を冒頭の職場の人間関係に戻そう。
知り合いと雑談しているときに、この現在進行形で苦手意識をもっている職場の人について、相談してみた。
だが、私自身、この苦手な人に対して感じる違和感が何なのか表せずにいて、またこの人の特徴を一言でわかりやすく説明するのが難しくて、知り合いにはうまく伝えられず、その日の私は消化不良だった。
だが、改めて考えを巡らせているうちに見えてきた。
そう、この人に対して関わりたくないなと思わせられている理由は、コロナ禍の「自粛警察」に感じるものと近いからではないか、と。
これは私の想像を含むが、自粛警察になっていた人の中には、
「自分は出掛けたくても我慢して出かけないでいるんだから、あなただって、その他の人だって、みんな我慢しなさい」という、自分もしてるんだからあなたもそうするべきという強要や、
「我慢してないで遊びに出かけてるアンタや他の人に比べて、協力している自分はやっぱり偉いわ」という、自己承認のようであり、マウンティングでもあるような考え方が、自粛警察行為になる理由の一つにあり得るのではないか。
強要と自己承認(またはマウンティング)のような考え方が、この私が関わりたくないと思っている職場の人にもあるのかもしれない。
業務を行うにあたって、どうしてこの業務を行うかという本質的な理由などを重視するよりも、
「私がやっているこのやり方でやるべきだ」(とは直接的には本人は言っていないけれど、そのようなことをこの人は醸し出して言う……)と、達成される結果が同じならば、必ずしも決まったやり方でなくても問題ないことに対して、他人にまで強要する。
「他にもやらないといけない業務がたくさんあって手が回っていなくて、夜遅くまで仕事してて大変なのに、自分にばかりやらないといけないことがある」(こちらはほぼ直接的に本人は言う……)と、業務量が多いのは本当に頭が下がるが、一方でそれを根本的に解決する方法が他にあるように私には見える中で、こんなに頑張ってこなす自分はすごいんだぞアピールをして、承認して欲しいと求めているような。
今日の私の独り言はこのくらいです。
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