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ゼネラリストである菌根菌は、生き残りの確率を高めるために、さまざまな種類の木に投資

ゼネラリストは異なる分野を統合したり、ある分野の技術を別の分野に応用したりする(中略)さらに別のタイプの開発者も見つけ、「ポリマス(博識家)」と名づけた。少なくとも一つの分野で深い知識を持っているが、同時にレンジも広い人材だ(中略)ポリマスは一つの分野で得た専門知識を全く新しい分野に繰り返し応用していた。それはつまり、彼らが常に新しい技術を学んでいることを意味する

情報分析官

経典がいったい何語で書かれたかという問題については、最近になって新たな発見が相次いでいます。たとえば、パキスタン・アフガニスタンの国境付近から出土した仏典類の中から「般若経」が見つかりましたが、その「般若経」はサンスクリット語ではなくガンダーラ語で書かれておりました。これが現存する最古の大乗仏教の資料です。したがって大乗経典が最初はサンスクリット語で書かれたという根拠は非常に薄らいできています(中略)このガンダーラ語の「般若経」の年代は、炭素測定によって紀元一世紀から二世紀の間と同定されています。

ヘロドトスが記した歴史、古代リディア人は何のためにサイコロゲームを発明したのかという、論議を呼んできた歴史にもう一度戻ってみましょう。それは、食事をする日を一日置きとし、その間の日はサイコロゲームをして過ごすことで、十八年続いた飢饉を一致団結して乗り越えるためでした(中略)古代リディア人はその後どうなったでしょう。ヘロドトスの記述が正しいとすれば、彼らの物語は意外なハッピーエンドを迎えました。サイコロゲームを一八年続けた後、彼らは飢饉がまだ終わりそうにないことに気づきました。悲惨さから目をそむけてただ待っているだけでは、この飢饉を生き延びられないと、彼らは悟りました(中略)そこで彼らは、みんなで最後のゲームをすることにしました。王国の住人が半々に分けられ、どちらの半分がリディアに留まり、どちらの半分がもっと暮らしやすい土地を求めて旅立つかがくじ引きで決められました。この最後のゲームこそが、リディア人を彼らのエピック・ウィン、すなわち飢饉という問題に対する意外ではあるものの輝かしい解決策に導いたものでした(中略)新しい土地を求めて旅だったリディア人たちは、ヘロドトスによれば、現在のイタリア・トスカナ地方に住み着いて繁栄し、きわめて高度なエトルリア文化を築きました。言うまでもなく、エトルリア人はローマ文化に最も重要な影響を与えた民として知られています。歴史学者たちの広く一致した見方によると、都市計画や土木工学の偉大な技術を最初に発展させたのはエトルリア人であり、世界を変えたローマ帝国──したがって現在の西洋文明の大部分の──基盤を築いたのは、芸術や農業や政治制度を発展させたエトルリア人の努力だったのです(中略)ヘロドトスの説とは異なるトスカナ地方の歴史では、地元のプライドの問題として、エトルリア人は移民ではなくこの地域の土着の民だったと、何世紀ものあいだ、主張されてきました。ですが、この説もまた。ヘロドトスが書いた歴史の多くと同じく、一部の人々から信憑性に疑問が投げかけられました。飢饉に苦しんだリディア人と彼らのゲームの物語はきわめて現実離れしているため、近代の多くの歴史学者がそれを神話もしくは寓話として片づけてきました。事実にヒントを得た話かもしれないが、事実だけを語ったものではないと。しかし、最近の科学的調査によって、リディア人についてのヘロドトスの記述の重要な点が──彼らが直面した飢饉と彼らの集団移住の両方が──ついに決定的に裏づけられたようです。今日の地質学者たちは、紀元前一一五九年から一一四〇年の間に激しい地球寒冷化が起きたと考えています。一九年というこの期間は、地質学者たちが年輪年代測定法によって特定(中略)一方、二〇〇七年にイタリア・トリノ大学の遺伝学者、アルベルト・ピアッツァの研究チームが、ヒト遺伝学の画期的発見と広くみなされている成果をあげました。この研究チームは、現在のトスカナ地方の住人で、エストニア人の直接の子孫として知られる三グループの人々のDNAを分析しました。そして、エストニア人のDNAは他のイタリア人とのつながりより中近東の人々とのつながりをはるかに強く示していたことを発見しました。しかも、決定的なことに、かつてリディア人が住んでいた地域、トルコの人々にしか見られない遺伝変異体も見つけたのです。この発見をしたとき、ピアッツァは報告書に次のように記しました。「われわれはの調査は、ヘロドトスは正しかったこと、エストニア人は本当に古代リディアから来たことを裏づける説得力のある証拠を提供すると、われわれは考えている」

疲れる一日もこれで終わりだとホッとしながら、私は下を見て息を呑んだ。中性子源の入った検知器が裸のまま私たちの足元を這っていたのだ。おそらくは一つ前の円筒で計測したとき、ケーブルを固定する装置がうまく動かず、ケーブルが収納できなかったのである。私たちは放射能を浴びていた(中略)私の両方の乳房を切除する手術が終わって麻酔から覚めると、メアリーとジーン、バーバラ、それにロビンが不安げに私を見下ろしていた。私は平らになった自分の胸に目をやり、モルヒネポンプのボタンを押した(中略)「リンパ節に転移していなければこれで治療はおしまいかもしれないわよ」とバーバラが言った。バンクーバーを発つ日、私のがんがリンパ節に転移していることがわかった(中略)イチイの木からつくられるパクリタキセルを使う(中略)パクリタキセルは、大きなシーダーやメープルやダグラスファーの下に生え、背が低くてこんもりと葉を茂らせるイチイの形成層からつくられる。先住民族の人々はその効能を知っていて、病気の治療のためのティンクチャーや湿布をつくったり、針葉を擦りつけて肌を丈夫にしたり、葉を浸した水に浸かって身体を浄化したりした(中略)イチイは森の涼しい木陰で元気に育っている(中略)がんが寛解したと知らされた日、マルパス先生は、もしもがんが再発したら今度は治らないと言った(中略)初期の実験でラウンドアップを使ったり、中性子プロープの安全装置を鼻に押しつけるのを忘れたりしてはいけなかったのだ。離婚をめぐるいろいろなストレスがよくなかったのもたしかだった(中略)実験計画は、アメリカシラカバを放射性同位体炭素14で標識化して光合成産物がダグラスファーに移動するのを辿り、同時にダグラスファーは安定同位体炭素13で標識化してその光合成産物がアメリカシラカバに移動するのを追跡する、というものだった(中略)炭素14でいちばん怖いのは、もしそれが体内に入り、たとえば肺のなかに付着してしまうと、長期間そこに留まるということだ。なにしろ半減期は5730年(プラスマイナス40年)なのである。一方炭素13は安定同位体で放射性はなく、心配は不要だった(中略)ここでハイイログマに遭遇すればあっというまにお陀仏だ。でも私の気持ちは穏やかだった。抗がん剤治療に比べれば、ここにいることは至福に感じられた。それに私はずっと落ち着いていた(中略)アーバスキュラー菌根のネットワークが、外生菌根のネットワークとは全く別に存在するのだ(中略)アーバスキュラー菌根菌はゼネラリストだ。つまり自然界に存在する数少ないアーバスキュラー菌根菌は、菜園のほとんどの野菜の根にコロニーをつくり、それらをつなぐことができるのである(中略)ゼネラリストである菌根菌(※菌類の根っこ)は、生き残りの確率を高めるために、さまざまな種類の木に投資 ※引用者加筆.

植物は植物固有のまさに言語を使って、仲間どうしでコミュニケーションをとることができる。 その言葉は、空気中に放出される無数の化合物で構成され、その化合物にはさまざまなタイプの情報が含まれている(中略)植物は攻撃や防御を行うまえにライバルの素性を調べ、遺伝子が似ているとわかったら、戦うよりも手を組む方を選ぶことがわかったのだ(中略)菌類に攻撃的な目的があるとわかれば、植物は敵対行動を開始する。けれども、きちんとした自己紹介(化学物質を使った信号の交換)が行われ、よい目的をもった菌根類〔菌根を作る菌類のこと〕だとわかれば、両者にとって有益な共生関係がはじまる(中略)地下では、私たちがまだ知らない方法で植物のコミュニケーションが行われているかもしれない

放射性炭素年代測定について:地球は、外宇宙から降り注ぐ高エネルギーの亜原子粒子〔陽子、電子その他、原子以下のさまざまな粒子〕を絶えず浴びてきた。このような〔宇宙線〕と大気の相互作用によって中性子が生じ、それが窒素原子の原子核に突入して、代わりに陽子をたたき出す。すると、ごくわずかに放射能を帯びた炭素が生成される。科学用語ではこれを炭素14(14C)と呼ぶ。炭素14は自然に崩壊して〔中性子一個が陽子に変わり〕、窒素に変化する。その変化の速度は、宇宙線によって炭素14が生成される速度にほぼ等しい。そのため、空気や海水や陸地に含まれる炭素には、つねに同じ割合で炭素14がわずかに含まれるようになった。植物は光合成によってこの炭素14を取り入れる。動物も植物を食べることにより、この炭素14を取り込む。だから、生きている細胞には、必ず一定の割合で微量の炭素14が含まれていて、その炭素14がかすかに放射能を帯びている。生物が死ぬと、炭素14の吸収も停止する。細胞内の炭素14は崩壊し続け、体内の炭素14の比率は予測可能な割合で減少していく。これを利用すれば、その生物が生きていた年代を推測できるのだ。

放射年代測定は同位体の存在に基づいている。同位体とは、陽子の数は同じだが、中性子の数が異なる原子核どうしを指す。同位体の関係にある原子が作る原子は、どれもほぼまったく同じ化学的性質を持っている。しかし、原子核には不安定なものが多く、そうしたものは崩壊するが、その寿命は同位体ごとに決まっている。同じ化学元素の同位体のなかに、寿命が極端に異なるものが存在することが多い。放射年代測定は、この二つの特徴───化学的性質が同じであることと、寿命が異なること───を利用する手法である(中略)(※14Cの原子核は電子と反ニュートリノを放射しながら窒素の原子核(14N)になってしまう)(中略)宇宙は五七三〇年(※14Cの半減期)よりはるかに長い時間存在しているので、「どうしてまだ14C(※不安定、すなわち放射性である炭素の放射性同位体14)が残っているのだろう?」という疑問が生じる。これに応えるうえで鍵となるのが、14Cは宇宙線の作用によって、地球の大気のなかで新たに作られると言う事実である。こうして新たに生まれる14Cが、崩壊した分を埋め合わせて、大気中の14Cと12C(※12Cの原子核は安定性がきわめて高く炭素の同位体で最も多く六個の陽子と六個の中性子を含む)のバランスを維持しているわけだ(中略)生物は炭素を、大気から直接、あるいは、大気から水に溶けた直後に体内に取り込む。生物が取り込む炭素は、そのときの大気のバランス14Cと12Cのバランスを反映している。しかし、生物が死んでしまうと、その体内にある14Cは崩壊しても埋め合わされなくなる。その後、体内の14Cの割合は、予測可能なかたちで低下していく。このように、生物起源のサンプルの14Cと12Cの比を測定すれば、サンプルの源だった生物が最後に生きており、炭素を取り込んでいたのはいつかを特定することができる(中略)この比を測定する方法は二つある。常に12C核のほうが圧倒的に14Cより多いので、炭素の総量を測定するだけで12Cの量をうまく見積もることができる。14Cの量を知るには、放射能───すなわち、電子の放出量───を測定すればいい。ある時期に崩壊する14Cの割合はわかっているので、その測定値を使って14Cの量を推測することができる。※引用者加筆.

(※太陽の)黒点が増えると宇宙線が少なくなる(※黒点が減少すると地球気温が下がる太陽の冬眠へ)(中略)木の年輪に残された炭素14を測定することによって、太古の時代まで黒点数を推定できる(※一万年前まで分かる)(中略)普通の炭素は原子量が12だが、宇宙線を浴びた空気には、微量の炭素14が生まれる(中略)(※天明、天保の大飢饉、小氷期)寒地ではない古河や大坂でも(※雪の)結晶観察ができたことは、天保年間当時の厳しい寒さを傍証(中略)一九六〇〜七〇年代にかけて、地球全土を寒冷期が襲った(中略)CO₂が猛烈に排出され、急増したにもかかわらず(中略)(※一九七五年)遡上する(※寒冷魚の)サケで川があふれてしまった。しかも南限を突破して神奈川県相模川にまで(中略)(※翌一九七六年夏)七月の冷え込みは、岩手県で史上初めて真夏に氷が張るほどであった。東日本各地で、トマト、ジャガイモなどが寒さのため全滅(中略)(※小氷期を実証した赤祖父俊一教授)の本は必読書だが、この人は原子力の問題について深く知らないのか、最後の章に「より安全な原子力発電、核融合による発電などにより、大量電力エネルギーを確保しなければならない」と書いている部分だけは、全否定しておく(※しかし実際には赤祖父俊一教授は原子力に懐疑的な立場であり勇気ある真の科学者)(中略)原発は海を加熱して、生物を根絶やしにしているだけ(中略)海への放射能の放流は、寿命の長い放射性物質が魚介類に取りこまれ、死骸が海底土壌に沈殿し、再び海水に放出されるサイクルによって、その場所が半永久的に汚染海域になる。これらの魚介類にタンパク質を依存している日本人にとっては、もっともおそろしいものが放射能 ※引用者加筆.

時間とお金の全てが奪われる難題とは、放射能、癌や難病などの病気でもなく、事実を隠蔽するために行われてきた(数億人規模の)集団ガスライティング(集団隠蔽)である。これは優生保護法からの隠蔽技術であり、福島原発事故後にも使われている技術。私自身、個別にお返事する時間がないのですが、「ギックリ腰チャンネル スペース 調べたいワード」でnote内検索していただければ、詳しく検証した記事が見つかると思います。


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