急性腰痛の疫学・リスク因子・予防とは
こんにちは!
「からだの家~オンライン勉強会グループ~」運営です!
初めてNote記事を投稿してみようと思います(遅くなりましたが、笑)
今回は"急性腰痛”に関する英語論文を読んでみたので、自分なりに要約し記事にしてみようと思います!
1つの情報として気楽に読んでもらえると嬉しいです( ´∀` )
👇が今回読んだ論文になります。それでは、スタート!
急性腰痛とは?
急性腰痛は突然または徐々に発症し、数日から4週間続く腰部の痛みを特徴とする。患者はしばしば痛みを刺す、引き裂く、または切るように表現し、下肢に放散することがあり、日常生活への参加や労働能力の低下をもたらす。
疫学と病因
急性腰痛は、特に先進国では非常に一般的であり、多くの患者が一生のうちに症状を経験し、医師に相談している。
疫学的には、アメリカ人の約25%が過去3か月間に腰痛症状を報告し、1年間の腰痛有病率は38%、生涯有病率は40%と報告されている。
急性腰痛の病因には、筋肉の引き裂き、神経刺激による神経痛、中枢神経系の過度な反応からくる痛みなどが含まれる。文化的な違いも重要であり、高所得国では急性腰痛の発生率が高い傾向がある一方、発展途上国では発生率は低いとされている。
急性腰痛による経済的損失
急性腰痛の治療には高い経済的影響があると考えられている。
実際に「腰痛」の治療にかかる直接的医療費と労働力不足による間接的にかかる費用が莫大である。
スペインの研究では、急性腰痛による年間直接費用が89億ユーロであり、間接費用は直接費用の75%に相当すると報告されている。
腰痛による経済的な損害は大きいものであると示唆されている。
急性腰痛のリスク要因
急性腰痛と関連するリスク要因には、
身体活動不足、肥満、喫煙、身体労働、姿勢の悪化、心理社会的要因などがある。これらの要因は、慢性腰痛とは異なり、急性腰痛にはっきりと関連していないことが示唆されている。運動や高い教育水準は急性腰痛が慢性化するリスクを軽減する可能性があるとされている。
急性腰痛の慢性化予防
2016年のJAMA Internal Medicineに掲載された包括的なレビューとメタ分析によると、運動によるリスク軽減には中程度のエビデンスがあり、特に高い教育水準と組み合わせることで強い効果が示されている。
急性腰痛が慢性化するリスクを軽減するためには、より高品質な研究が必要であり、急性腰痛の発症に関連するリスク要因をよりよく理解し、効果的な予防策を開発する必要がある。
急性腰痛に対する具体的なアプローチ方法
●痛み発生時は安静にし、過度な負荷を避ける。
●氷や温熱療法で炎症を軽減する。
●運動やストレッチで筋力を強化する。
●必要だと判断した場合は、医師の診断を促す(レッドフラッグ)
●理学療法やマッサージで筋肉の緊張を緩和する。
●ストレスや不安を軽減するために、リラクセーション法や認知行動療法を取り入れる。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
これから少しずつ皆さんに是非共有したい情報などあれば記事にしていこうと思います( ´∀` )
それではまた次回お会いしましょう!
※あくまでも重要なポイントを要約してお伝えしているものです。
個人的な見解はできるだけ排除しておりますが、ご自身でも全文をご一読くださいますようお願い致します。