360日ぶりの社会復帰

来週から社会復帰をすることになった。

前職に退職届を出して、最終出勤日を終えて…実に丸一年経ってしまった。想定外に想定外を重ねて、こんなはずではなかった…長かったような短かったような無職期間を終える。コロナが無ければ3月からアルバイトをして、無職では無かった予定だった。無職では。

7月からやっと求職活動を始めて、最初にパートを受けてみたが、ダメで、正社員応募に切り替えて本格的に活動を始めるものの、前回の記事の最終面接に落ちてから、そうは言っても四社しか面接はしてない。先月の終わりに、もう一社最終面接まで行けて、個人的にはすごく手ごたえがあったので、一瞬だけ正社員ホワイト御社(選考で知りうる限り、そう感じていた)への内定の夢を見てしまったのだけど、結局ご縁はなかった。

”あと一歩じゃん”と取りようには取れると思うけれど、企業が異なれば先方のタイプも求める人も面接の内容も性質も、まったくの別物だと思っているので、つまりまたゼロからの挑戦。たった4社しか受けていないけど、面接の予定が決まった瞬間から当日面接を終えるまでのメンタル、常に面接の不安が頭から離れなくなってしまって、それなら不安や心配を払拭できるほど準備や練習ができればいいけど、それすら満足にできない。もちろん他のことも全く手につかない。

最後の最終の一社の面接前は、体調不良も重なり、直前まで逃げ出したくなる自分をコントロールするのに必死で、”もう限界だ”と思い、ここで結果がどうであれ一度、今の転職活動を終わらせることにした。

そして具体的にどうしたかというと、離職した当初から、声をかけてくれていた友人の手を、力を借りることにした。これ以上自分は転職活動を続けることができないと思った今、自分が持っている手は、全部使わせてもらおうと思ったから。そして先日、友人の紹介経由で友人の勤めている会社の面接に行き、無事に採用をもらった。

―――本当に無事に、といった感じで、紹介枠で求人媒体とは別のルートで面接に有りつけさせてもらったとはいえ、特に業務内容に興味だったり目標だったりがあって受けたわけではなかったので(というかほとんど情報のないままでの、ある意味無謀な挑戦)、これまでと同じくらいに面接は緊張したし、上手く話せなかった、なぜあんな失言を!といった反省も大いにあり、採用の連絡が来るまでは正直落ちたと思っていた。次がある、何でもあるとは思いながら、今度こそ八方塞がりな気分になってしまい、また求人サイトを見ながら、前職の同業他社の求人を見つけ、一番やりたくないことだがもう必要とされる分野はここしかない(それすら受かる保証もないが)…とやけくそで応募しようとしてたとき、電話がきた。

まず、心底ほっとした。面接を受ける日々は、明日がどちらに転ぶか分からず、だましだましやってきた生活費ももうほぼほぼ限界で、とにかくつなぎでもなんでも働かねばならないと思っていたので。

今度の仕事は、契約社員ですが、今のご時世にますます倍率の跳ね上がっている事務の仕事で、とても有難いこと。紹介のアドバンテージが無ければ、まず普通に通ってなかったのではないかと、この2~3か月の転職活動の状況を鑑みて思う。

決まったら決まったですぐさま、馴染めるだろうか、また病んでしまわないだろうか…と次から次へと新たな不安が尽きないが、とにかく、とにかく、一年ぶりの”社会復帰”。できることからやるしかないなと。前職のときに反省した心の持ちようを、繰り返さないように…とにかく仕事は仕事と割り切ってやっていけるようになりたいと思う。

先々月の、最初の最終面接に落ちた日から、辛抱たまらずTwitterで同じ状況の人と繋がるいわゆる「転職垢」を作ったのだが、これが意外にいい居場所になったと思う。殺伐をするかと思いきや、共感のし合える温かい空間で、そのアカウントで繋がっているだけの人に何度も救われたことがあった。深入りするとよくないことも起きると思うけれど、今の私にとっては本当にあってよかったと思う。

今度の仕事は非正規ゆえに、ずーっと働けるわけではないと思うので、近い将来また転職活動と向き合わなければいけないので、資格の勉強もしつつ、転職の情報収集もしつつ…というのが今の理想。

たかが4~5回の面接に音を上げてしまった私に比べ、今の情勢のせいにすることもなく何十件も面接に挑んで納得の行く内定をとろうと活動している人を見ると頭が下がるけれど、人は人、私は私、できないことはできないんだから、と。伝手で仕事が決まることだって実力の一つだ、きっと。

来週から、大方、また”仕事つらい”に脳の割合がシフトしていくんだろうけど、この時の選択を後悔するときも来るんだろうけど、つねに、その時その時の限界で生きている。できることをやっていくしかないから、諦めて。今日より未来の私。

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