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他社で通用する人材になりたい

転職サポートをしていると「他社で通用する人材になりたいから転職したい」とおっしゃる方がいます。これは順番が逆です。今いる場所でできる限りの成果を出しているから他社でも通用する人材になれるのです。

30代の私は、3度の転職と海外勤務をして成長を一番実感できた時期でした。同時にマネージャーとしてたくさん悩んだ時期でもありましたが、今となれば良い経験です。

マネージャーとしてチームを作る経験から始まり、チームを部下に引き渡すこと、海外チームのマネジメントの機会にも恵まれました。

私が専門分野としていた業務においても、国内だけではなく海外はもちろん、それに付随する周辺の業務にまで手を伸ばしたくさんの知識をインプットできたことは、その後のキャリアにプラスになったのです。

仕事において言われたことをやるということは最低限のことで、それができるようになったら自分で仕事を作っていく必要があります。30代でたくさんのチャンスに恵まれたのは、仕事自分で作っていった結果だと思っています。

20代の頃の私は事務職としてルーティンワークをやっていました。毎日取引報告書を送るというシンプルな作業です。なんでこんな仕事をしなくちゃいけないんだろう?と不満に思っていたこともありますが、この作業を早くミスなくこなすために工夫をし始めます。それが改善実績とプロジェクト実績となりました。

改善やプロジェクトができると、英語がちょっとできるただの事務職員ではなくなるんですよね。

この改善やプロジェクトというのは木の枝のようなもの。たった1本の小さな幹から2つの枝が出てくるだけで木らしくなってきますよね。

もし私が当時、ルーティン業務が嫌だからといって転職していても、他社では一から業務を覚えることに時間を費やさなければならず改善やプロジェクトの機会はすぐにいただけなかったかもしれません。しばらく一本の小さい幹のままだったはずです。

どんな会社にいても枝を出すということはできます。1つ1つの枝先につく葉っぱは成果や実績です。小さいかもしれないけれど、葉もまたどんな会社でも付けることは可能なのです。

今の仕事が嫌だから、この会社ではチャンスがないからといって転職してしまうのは、小さな葉っぱを付けたこともないのに、いきなり大きな葉っぱをつけようとするようなもの。枝もないのに本当に葉っぱを付けることができるでしょうか?


転職がうまく行ったという方の多くは、今の場所で枝を出しその先に葉っぱをつけてきた方です。

こんな話をすると、「私は葉っぱがないから転職できないわ・・・」そんな風に思う方がいるかもしれません。

実は、多くの人が葉っぱを付けていることに気付けていないというのも事実。そんな時はメンターに頼ってまずは木の状態を一緒に見ることからはじめましょう。自分が思ってるよりも枝も葉も多い木になってるかもしれません。


以前は大きな幹で葉っぱがいっぱい付いた木を目指していた私ですが、今はこんな風に根元から枝分かれする木を目指しています。

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こんな木も良いなぁと思ったりもします。

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30代は枝と葉っぱを増やすことに夢中になったけれど、40代になった今でも新しい枝を出し葉っぱをつけることを続けています。自分らしい木を育てていくというのも楽しいものです。

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