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女性は日頃から無意識のうちに、自分を過小評価する癖がついている

ちょっとした思い込みから上司の言葉を額面通りに受け取ることができず自信を失ったり、「私には無理」と思って力が発揮できないことってありますよね。


私もそうでしたが、自信がない時ってつい遠慮がちになり、上司からは消極的でリーダーシップに欠けていると思われてしまい良いことなんて一つもありません。

以前メンタリングプログラムを受講した30代のAさんは、新しい役職に就いたものの、自信が持てず人間関係で悩んでいました。勤務先は従業員が数十名、上司は社長という組織でした。

自信がない余りに上司からの言葉をネガティブに捉えてしまい、組織全体に関わるプロジェクトを進めなければいけないのに身動きが取れなくなってしまっていた状態。けれど、話をよくよく聞いてみると、上司はAさんのことを応援しているし期待もしていました。

私も、自信がない余りに相手からの言葉の裏(時には裏の裏)まで読もうとしたり、行間を読み過ぎたりして「きっとこれはこうに違いない」と間違った解釈をして落ち込み身動きが取れなくなることがありました。そんな時はもう、仕事は楽しくないし、周りの目が気になるし、毎日ただただ無事に1日が終わることだけを祈って会社に行くのが精一杯。仕事なんて全く手に付きませんでした。


加えて、昇進した時には嬉しさよりも不安でいっぱいになったし、海外勤務を打診された時に上司に聞いたことは「私にできるかしら?」。それに対する上司の答えは「できると思ってるから言ってるのよ!」でした。

なぜつい自信がない言葉を発してしまうのか、シェリル・サンドバーグの著書『リーン・イン』に答えがありました。

女性は日頃から無意識のうちに、自分を過小評価する癖がついていることが明らかになっています。研究でも、男性は仕事の成果を実際より高く見積もる傾向があるのに対し、女性は低く見積もる傾向があることがわかりました。また、男性の成功者に成功の理由は?と聞くと、「自分の実力」と答えるのに対して、女性は「幸運、周りの力のおかげ」と答えることを見ても顕著な差が現れています。これが原因で、女性は大きな責任のある仕事などを任せると「自分には無理だ」と思ってしまう傾向が男性より強く、自ら大きなチャンスを断ってしまうことが多くあるのです。

シェリル・サンドバーグの著書『リーン・イン』


あのサンドバーグ氏でさえ自分を過小評価してしまうのか、と思えると勇気が湧きます。過小評価したり自信がないと考えてしまうのは、よくある癖。そう思えるとちょっと気持ちが楽になりますよね。


マネージャーや新しい役割に就く私たちは、そんな癖を認識しながらも、上司からフィードバックをもらい、今できることを一つずつ増やしていく必要があります。フィードバックをもらうことで、うまくできてるのか、そうでないのかの答え合わせができるので、軌道修正しやすくなります。


同時に、女性の新人マネージャーや新しい役割を始める女性を部下に持つ方は、部下は過小評価する癖があるかもしれないことを頭の隅に置きながら、時にはその癖に寄り添う対応が必要です。「自信を持って!」と声をかけてあげるのではなく、フィードバックを多めに「できた!」を増やす取り組みをしてあげること。結局、「できた!」と思える経験を重ねることでしか、自信には繋がらないと思っています。


冒頭で登場したAさんですが、先日久し振りにメッセージをいただきました。その後も同じ会社に勤務し、上層部からはとても期待されているようです。昇進も決まりました。
プログラムを受講して数年経ってからこういう報告をいただけるのですから、メンターはやっぱり辞められないのです。

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