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キャリア支援をするために、凄い人になる必要はない

会社員時代のことです。こんな依頼をされました。

「○○さんのメンターになってください」

正直どうしようと思いました。月に1度の面談で何を話したらいいのだろう?と悩んだし、話したところでお役に立てるか疑問・・・、そんな風に思いながらメンターとしての活動をスタートさせたのです。

その後、マネージャーとして10年以上仕事をする中で、「1on1で人と対話する」ということにやり甲斐を感じるようになりました。

そして、いつか社外でキャリア支援の仕事ができたら良いな・・・。2011年頃からそう思い始めるようになりました。


メンターとして独立を決めた日

独立準備をしていたある日の朝、私はメンターとカフェにいました。平日、カフェで仕事をすることをまだ新鮮に感じていた時期です。カフェで仕事なんて楽しいな、と思う一方で不安も感じていました。まだどんなサービスを提供しようかはっきりと決まっていなかったからです。この日、以前からなんとなく決めていたキャリア支援という仕事を深掘りすることにしました。


どんなキャリア支援ができると思う?
会社員時代のどんな経験が役に立つと思う?
メンターの質問に答える中で、勤務先にメンターメンティー制度というものがあったことを思い出し、メンターに伝えました。

「メンターメンティー制度面白いじゃない!やってみたら?」

メンターという仕事がそもそも成り立つものなのか懐疑的でしたが、メンターが背中を押してくれたことがきっかけで、コーチやコンサルではなく「メンター」と名乗ることに決めたのです。2017年のことです。


誰もがメンターになれる

いざメンターになったものの、私より凄い人を見ると思うのです。

私なんかがメンターで良いのかしら?

Twitterを見れば凄い人、Webメデイアでも凄い人がインタビュー記事に登場していて、引け目を感じていました。「私なんて・・・」と思うようになり、そっとSNSの画面を閉じたこともあります。

だけど、「私なんて・・・」と思う必要はない!とはっきり言い切ることができます。自分の経験が誰かの役に立つ、メンターはそんなお仕事です。資格がなければできない訳でも、ものすごい経験をしていないとできないこともありません。部長や役員などのポジションに就いている必要もありません。代わりに、自分の経験を糧に、誰にでもすぐに始めることができます。


最近ではメンターという言葉が浸透しつつあると感じますが、それでも実際メンターがいるという方は少ないはずです。私のところに相談にいらっしゃるクライアントさんの多くが、「社内にメンターがいない」「社内メンターはいるけど社内メンターだと社内の仕事の相談しかできない」と言います。社外メンターの需要はあると感じています。

キャリア支援として、まずは社内メンターや、身近な人の相談に乗ることから始めても良いと思います。あなたの経験はきっと誰かの役に立つはずです。

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