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#188 規模感よりもガバナンスが大事だよね

こんにちは、皆さん。今日は「規模感よりもガバナンス大事」というテーマで、記事を書いていきたいと思います。飲食業界の成長段階は大きく分けて、4段階あり、①勢い期、②オーナー経営期、③組織化期、④ローカルチェーン期と言えると思います。それぞれの段階で店舗数、年間事業規模が異なり、それに伴う課題が存在します。
#飲食企業の成長期

①勢い期(1〜3店舗、年間3,000万円〜1.5億円)

特徴:経営者個人のマンパワー
課題:経営者が現場から離れられず、事業拡大に向けたアクションが起こせない
解決策:経営者の魅力で右腕人材を獲得し、教育の仕組み化や経営理念の明確な打ち出し

②オーナー経営期(5〜10店舗、年間2億円〜6億円)

特徴:優秀な右腕のマンパワー
課題:優秀なリーダーが育っていない、スタッフがついてこれない
解決策:スーパーパイジング機能の見直し、評価制度の導入

③組織化期(15店舗以上、年間10億円〜)

特徴:機能的組織のシステムパワー
課題:幹部クラスの人員が固定され、チャレンジ精神が失われる
解決策:社内独立制度の整備、業務改善へのチャレンジ

④ローカルチェーン期(30店舗以上、年間20億円〜)

特徴:圧倒的地域一番店
課題:店舗数が増え、各店舗のQSCの維持が図れなくなる
解決策:店舗のKPIマネジメントやQSCチェック改善システムの導入

このように成長段階によって運営する店舗が増えてくる事によって従業員の数も増えてきます。だからこそ、それぞれの成長段階の中でも、大なり小なりのコーポレートガバナンスは必要だと思います。
#ガバナンス

コンプライアンスとガバナンスの違い


まずは基本から。コンプライアンスとガバナンス、これらはしばしば混同されがちですが、実は大きく異なる概念です。コンプライアンスは、簡単に言えば「ルールに従うこと」。法律や規制を遵守することが主眼です。一方でガバナンスは「うまく運営する方法」を定めること。企業の内部運営における全体的な枠組みです。
#コンプライアンスとガバナンス

飲食店のガバナンス


飲食店を例にすると。経営方針、品質管理、従業員の管理、顧客サービスなど、これらの側面は店の規模によって異なるアプローチを必要とします。小規模な個人経営店は、顧客との密接な関係構築に長けていますが、大規模チェーンではブランドイメージの一貫性を維持することが重要です。大企業になっていくと、世の中に与える影響力も大きくなっていきます。
#社会全体に対する影響力

規模感に注目すると、飲食業界は非常に多様です。小規模企業は独自性と顧客との密接な関係を強みとし、中規模企業は効率と独自のブランド構築に注力します。そして、大規模企業は標準化された運営と効率的な供給チェーン管理を特徴とします。しかし、これらの規模感はあくまで一面に過ぎず、ガバナンスの質がそれぞれの成功に不可欠です。
#成長により質を変えていく

ガバナンス、ミッション、パーパスの統合


ガバナンスは組織の運営の枠組みを提供し、ミッションはその目的と方向性を定め、パーパスは組織の根本的な価値を示します。これらは組織の戦略的な決定と日々の運営において重要な役割を果たし、一貫して統合される必要があります。
#ミッションとパーパス

小規模企業の挑戦

小規模な飲食店では、顧客一人ひとりのニーズに応じたサービスが可能です。個性的なメニューやアットホームな雰囲気は、地域社会における強みとなります。しかし、資源の限られた中での品質管理や効率的な運営は、日々の大きな課題です。
#カリスマオーナーの腕力でなんとかなる

中規模企業のバランス

中規模の飲食店では、地域や都市をまたがる展開が一般的です。独自のブランドを構築しつつ、効率的な運営を目指します。ここでの課題は、多様なメニューと一定の品質を保ちながら、事業の拡大を図ることです。
#オーナーの右腕的優秀な人材が必要

大規模企業の統制
大規模チェーンでは、強力なブランドイメージと広範なマーケティング戦略が特徴です。標準化された運営と効率的な供給チェーン管理が求められますが、一方で地域性や個別の顧客ニーズに対応する柔軟性も必要です。
#マンパワーに頼ってはいられなくなる

最後に


飲食業界においては、規模感は重要な要素ですが、それ以上に大切なのは、どのようにその規模を運営し、成長させるかというガバナンスの質です。自分の店を見つめ直し、規模感だけでなく、運営の質にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
#飲食の未来

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