はっさくとざくろ

小説とまではいかないけれど、そんな感じのものを書こうと思います。 へんてこな日記も書く…

はっさくとざくろ

小説とまではいかないけれど、そんな感じのものを書こうと思います。 へんてこな日記も書くかもしれません。

最近の記事

    なんとなく過ごしてなんとなく生きる

    凍らせたスポーツドリンクを首にはさんでどうにかしているけれど、あと1時間位で冷房をつけよう。 首が凝るし、湿気で体力が奪われそうだ。 スポーツドリンクもまだ冷たいうちに口につけたい。 外もカラスが何羽か鳴きはじめたりと賑やかになってきた。カラスの後ろではセミが鳴いている。 夜が終わり、朝が始まる。 夏のエアコンと言えば冷房よりも除湿をついつけてしまう。 電気代を気にしたり理屈の話でなく、なんとなく。 こんな場合には冷房よりも除湿が良いですよ、という話をあちこちで聞いてきた

    なんとなく過ごしてなんとなく生きる

    変わっていくこと

    高台から見下ろす風景はずいぶんと見え方が変わった 広がる海に歓声を上げ、この先を期待し笑顔につつまれていた 今ではありとあらゆる事に絶望し、街並みが悲しく色褪せて見える 最初からずっと悲しければよかったのに 一時でも色鮮やかで光り輝いてしまったから、未だに夢を見てしまう 軒下でぶら下がる風鈴の音色も色々あって ある時はうるさく、ある時は風流だなと感じる これから私は何を見て何を思い、どう感じるのだろう ずっと同じということはないから彩があるのだろうけれど 変わっていくか

    変わっていくこと

    書けないと悩む私へ

    何を書こうか。 何かを書きたいのだけれど、何も思い浮かばない。 書きたい気持ちばかりあって、画面を見つめてキーボードに手を置いている。 たまにくしゃみをして、ぼーっと時間ばかり過ぎていく。 書けるかもと指を動かすのだけれど、これは違うと消し、書いては消しが続く。 何も進まない。 何が違うんだか・・・ こういう時は書くのをやめてみるのもよし、なんとなく書き始めてみるのもよし。 書くことが目的になってしまって中身が無いようじゃあねぇとも思うし、目的もなくぶらぶら書くことで閃く瞬

    書けないと悩む私へ

    道逸れて

    手を繋いでいた 同じ方を向いていた 一緒に笑っていた 私もみんなに混ざっていたのに 一歩一歩ずれていって 私だけはぐれていって 何も見えなくなって それまで見ていた光はまやかしだと知った 霧の中を歩いたら転げ落ちてしまう それもいいけれど ただ息を吸って ひんやり気持ち良いことに気付けたら 草むらの中に道が見えたら

    蚊取り線香を置く入れ物

    蚊取り線香を置く入れ物

    家とテントと、おじいさん

    庭に祖父とおじいさんがいた。 祖父の友人らしく、よくうちに遊びに来ていた。 笑うと銀歯が光るおじいさん。 二人は網の上でお肉を焼いては笑い、煙の中で楽しそうにしているなぁなんて、幼心にぼんやりと思っていた。 前にはテント、後ろには家があって。 日常と非日常の間で、緑にかこまれて皆賑やかにしていた。 テントに入ると秘密基地の様な空間が楽しくて、外に出ても楽しい空気はずっと続いていた。 時々出入りする家の中で煙の匂いがしていることすら、楽しかった。 大人にはバーベキューだっ

    家とテントと、おじいさん

    いつもの夏

    ヒンヤリした机に腕をのせる 時間が経つとそこはぬるくなって 腕を少しずらす そしたらまたヒンヤリしている 冷たい本の表紙をさわって 何だか気持ちいい 意味もなくページをめくると 風がふく セミの鳴き声と風鈴の音 ずっと聴いている

    征夫を想う

    ちくわをねずみの様にかじりながら ビールをちびちびとやる 足を立てて観る相撲は悦びを生むわけでもなく しわくちゃの顔はいつも不足を表している 残りの生を模索する日々に 今輝き安らぐ姿を望まれ演じ あの日を幾度も思い出し 戦に埋もれた青春を恨む様に 自らの光など求めてはいなかった フライドポテトを放り込んで 甘い炭酸でぐいと流し込む 足をのばし聴く音楽に浄化の涙を流し 皺ばかり増えていく 多く余ったと感じる生活は 眩しくあって欲しかった 深さも濃さもないわたしだから 探

    いやなこと

    いやなことからは迷わず逃げよう 苦しかったら蓋をしよう 自分を大切にすることにつながるから いやなことから何かを見つけてみよう そこには何かが隠れているから 無理に学ぶ必要はない 逃げるのか見つけるのか決めるのは難しいけれど 続けていたら分かってくるはず 難しかったら隅に置いておこう そしたら好きなものに気付きやすくなるかもしれない そしたら自分が見えてくるかもしれない そこには勝ちも負けも点数もない

    手をつないで

    お砂糖を冷たい牛乳に溶かして飲んだ しっとりしたさらさらが溶けて甘さが出てくる 角砂糖は熱い紅茶に入れて ざらざらした塩はきゅうりにふってしまおう みんなおいしい お酢がきれそうだから 夕方にでも買いに行こうか お店のおばあちゃんに会いたかったから 笑うところが見たいから 味噌漬けを持って行こう

    猿の親子

    かごの中で震える子猿 うまく生きていけないから 捕まってよかったのだろう 母猿は泣いていた 山に帰って泣いていた 明日はお芋があればいいなと思いながら