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アイドルの職業は何なのか?

なんかnoteとか書こうとすると「ちゃんと答えが出てから書かなきゃ…!」とか思ってるうちに忘れちゃって結局書かないで終わることとか多いんだよね…良くないからまずはそんな高みを目指さないで支離滅裂でも考えてたことを言語化して残すようにしようと思います。

で、タイトルの件なんですけど「いやアイドルの職業はアイドルだろ」ってそれで終わらせればたしかにそれで終わりです。
(というかそういうとるに足らないくだらないことをあーだこーだ言うのが楽しいからツイッターが好きなんだけど…。)
表紙は今一番アツいキンプリことKing&PrinceがKing&Princeたる前のお写真。めっちゃかわいい…。

ねほりんぱほりんはマジでNHKよくやってんなという番組のひとつで「ノンフィクションだけど重たくしたくないからNHKお家芸の人形劇で緩和しちゃおう☆」みたいな笑い飛ばし方がすっごく好きだし、毎回出てきてくれるその人を絶対に否定しないスタンスもすごく好感持てます。

で、(2回目)テーマが「ホストに貢ぐ女(前編)」でもうその日は直帰して風呂入ってスチーマー浴びながら待機して見てた。
ただ私が着眼したところがその「ホストにハマっちゃう女の子の闇」とか「100万のシャンパンタワーで恥ずかしいとか金の感覚ヤバイだろ」とかじゃなくて、「ホストの指名システムとお客の関係性」だったという結構基本的なところだった…。

ホストにおける"担当"の概念とジャニーズにおけるそれ

ねほりんぱほりんで急に"担当"って言葉が出てくるから「お?」と思って見てたら、ホストのシステムを説明する時に、『2回目以降の来店で担当を指名する。それ以降はその担当がいつもテーブルについてくれる。』って話してて、今まで割と普通になんか聞いたことあるよねって情報だったはずが、ジャニーズフィルターかけて聞いてみたら「なにこれ??同じ言葉なのに意味が違う??!?!」と気付きました。

女の子のアイドルにおいて存在する"推し"の概念は一般社会にも比較的浸透しているように思うけど、ジャニーズだけはこの"推し"という言葉は使わず、"担当"という概念のもとにオタクたちは日々タレントを応援したり色々しているね。
言葉はカルチャーのもとに変化していくってことを肌で感じるよね〜おもしろいね〜。

で、何がどうホストとジャニーズで違うかというと、この「担当する側とその被対象者の関係」が真逆になっているわけ。

【ホスト】
ホストがお客を担当する(≒お客がホストに担当としてついてもらう)
ホスト=お客の担当する、お客=ホストに担当される
【ジャニヲタ】
タレントがヲタクに担当としてついてもらう(≒ヲタクがタレントを担当する)
タレント=ヲタクに担当される、ヲタク=タレントを担当する

ここにおいてホストはタレント、お客はヲタクと同義としているんだけど圧倒的に"担当"の概念が覆ってる。
なんだこれヤバイ。世紀の大発見をした気分。
おもしろいわ〜、とここで終わるはずだったんだけど、私の脳内では翌日までこの話が尾を引いていた。

ではなぜ同じ"担当"でも言葉の概念が異なるのか?

概念というか「担当する側とされる側」の話です。
これは一晩寝て起きて会社に到着した私が思うに、

ホストはサービス業だけどアイドルはサービス業じゃないから

だと結論に至りました。
ホストのみなさんはあくまでお客さんをおもてなしする側としてお仕事をされているわけで、お客さんはそのおもてなしを受けにお店へ来店しますよね。これはお店へ来店してお金を払ってくれる人へ提供するサービスであり、ホストクラブは一般的にサービス業とされてますよね。

ジャニーズのタレントも確かに捉え方によってはパフォーマンスやトークで来てくれたお客さんをおもてなしするサービスだけど、そのサービスを受ける側であるヲタクは一方的に見にくるということに飽き足らず、タレントを応援・叱咤激励・プロデュースするような感情が働き、Give and Takeで言うならヲタクのGiveがタレントのGiveを上回るような関係性を築いているんじゃないかと。
ここで言う関係性は、相手(タレント)に認知されているかどうかは分からないしある種ヲタクの想いが創り出した一方的なモノではあると思う。(笑)

「○○くん演技のお仕事きたら絶対世間に見つかる!」
「△△くんデビューしたらデビューコン這ってでも行く」
「♡♡♡ちゃんたちに冠番組ください局の偉いおじさん」

日々ヲタクたちのツイッターに溢れる、担当するタレントのどんな姿が見たい、トライしてほしい、という想い。
そんな愛が、希望が、描いた未来が、ジャニヲタにタレントを"担当"させたのかもしれないな…と思うのです。

そういうわけで、ジャニヲタとタレントの間ではサービスする側とされる側におけるGive and Takeの均衡が崩れた結果、タレントのアイドルという職業をサービス業から他のなりわいに変えてしまったのではないかという仮説がここに立ちました。

何が人を "担当" させるのか?

ただねほりんぱほりんを見ていると、ホストに担当してもらうという枠を超えて「ナンバーワンにしたい」という想いが、お客をジャニヲタと同じように "担当される側" から "担当する側" に変えている気もする…。
やっぱりそこには担当(ホスト、タレント)にまだ見ぬ輝かしい未来を見てもらいたい、一緒にその未来に行きたいという純粋な想いがあるのではないかと思うのです…!
ナンバーワンになった日のラスソン(ラストソング)を歌う担当(ホスト)を隣で聴くもよし、
デビューが決まった担当するタレントのうちわを持ってデビューコンで泣くもよし、
そんな無条件に愛させてくれる対象がいるって凄くない?愛していいんだよ?!夢見ていいんだよ?!
そんな自分の日常生活とは別のパラレルワールドで、違う未来とか夢とかを見て歩めるって何かやっぱいいよね。楽しいよ、うん。
だから今日も大好きなタレントを応援するし、ボトル入れちゃうんだと思う。

じゃあアイドルの職業はなんなのか?

これが分かんねえ。
結局ここまで話してきたけど、分かったのは「アイドルはサービス業じゃない」ってことだった。
前にジャニーズのタレントの誰かが「確定申告の時に職業欄あるじゃん?あれ迷ったけど "自営業" って書いて出したわー」とテレビで言ってたのを思い出した。
なるほど、経理上の手続きでは確かに自営業でもいいかもしれない…。
(でも事務所に所属しているから一応会社員だよな…?)
でもね、やっぱアイドルってそれだけ型にはまらない職業なんだと思うな。接客業のスキルもあるに越したことないし、天気予報士の資格だって持ってる子もいるくらい何でもアリだよ。むしろ何もないほうが生きづらくなってるくらい。
そんな型にはまらないアイドルが今もこれからも多分好きだし、一生観察・研究対象にしたいと思いました。

かくいう私はジャニーズが好きで、さらにジャニーズのアイドルを応援するスタンスとして「どの子が」とかじゃなくて「みんな好き!」というハッピー野郎スタンスのDD(=誰でも大好き)という種別であり、基本的には担当をもたないです。
そのほうが私の精神衛生上いいし、ハッピーにオタク活動できるので楽しいから。(簡単)
そういうのもあっていいってそんな自由なパラレルワールドから抜け出すのは難しいなぁ…。

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