無口な男、おしゃべりな男。クリント・イーストウッドとリチャード・バートンが「荒鷲の要塞」で共演。 無口なのは、もちろん、どっち?
ドル箱三部作でノリに乗っていたイーストウッドが、初めて挑戦した戦争映画だ。
「ナバロンの要塞」の原作者アリステア・マクリーンが原作・脚本を担当。同じく難攻不落の要塞をターゲットに、スリル満点の冒険活劇が繰り広げられる。
第二次世界大戦、連合軍がようやく反撃に移ろうとしている頃、“鷲の城”と呼ばれる難攻不落の ドイツ軍要塞に、アメリカのカーナビー将軍が捕われの身となっていた。
彼を救出するため、情報部のターナー大佐の命で、ジョン・スミス(R・バートン)をはじめと する六人のイギリス軍情報部の諜報員とアメリカのレンジャー部隊員シェイファー中尉(イー ストウッド)がドイツ領内に乗りこんだ。
内部にスパイがいるのか、情報は相手に筒抜け。次々と隊員が殺され、挙げ句にスミスらはナチに捕らえられ
る。しかし、機転を利かせて逃亡したスミスとシェーファーは敵の網の目をかいくぐり要塞潜入に成功。
際立つのは、シェイファー中尉の無口ぶりだろう。
仕事をやるときはやる男。 どちらかというとしゃべりの多いスミスと対照的だ。リチャード・バートンの饒舌ながらも品のある英国人気質と、イーストウッド寡黙なキャラクターの対比が相乗効果を生んでいる。
そんなふたりが、要塞に潜入する段になって、激論を交わすシーンからの引用。
以下ネタバレ。
実は捕らえられた将軍は偽物で、 本当の目的はナチと通じる逆スパイを発見する事だった。逆スパイを見事に暴くことに成功したが、果たしてスミスとシェーファーは無事要塞を脱出できるか?
最後までワクワクさせっぱなしの本作。お手軽な戦争映画としてぜひ。