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映画の名セリフ、、引いてみた。

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甘い言葉がある。辛い言葉がある。英語だとわかるニュアンス、日本語の方が腑に落ちやすいフレーズもある。 そんな映画の英語の名セリフを、拙訳と共に引いてみる。 目標は和田誠の「お楽し…
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#ホラー映画

“祈るのよ、祈るのよ、祈るのよ。”_Carrie(1976)

ブライアン・デ・パルマ監督「キャリー」である。真っ赤が流れる。真っ赤に燃える。 今なお斬新。 なんといっても、舞台に立つ前後の暗転、狂気、爆発、後悔・・・につきる。 プロムパーティー当日。母親の反対を押し切り、自作のドレスでやってきたキャリー。喜びと不安の気持ちが入り混じる彼女を、トミーは優しく励ます。自分に自信を持ったキャリーとトミーは、パーティーのベストカップルに選ばれた。今までに無い幸せを感じながら、ゆっくりとステージ上に上る二人。 この栄光の瞬間に唾をかける。「上げ

“何が起こるか・・・待ってみようじゃん?”_”The Thing”(1982)

目に余る怪物の恐ろしさより、目に余る南極の男臭さ。怪物にとっては目障りなのか、みんな、喰われる。 言わずもがな、身の毛も凍る、ホラー映画の金字塔。舞台が極寒の南極、閉鎖された空間に忍び込んだ異形の恐怖は、今なお見るものを圧倒する。 「何かが起こる気配」気分だけで全編プッシュしたのは正解だろう。油断すると、暑苦しい男臭さばかりが顔を出す。図体は立派な大の大人ばかりが、怪物たちの前に為すすべもなく一人また一人とやられていくのが面白い。 ネタバレしてしまえば、 男たちの友情はも