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読書240414 「樹木が地球を守っている」

週末「樹木が地球を守っている」という本を読んだ。

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とてもとても驚いた。何百年も生きることができる木は学習能力がある。気候にあわせて若葉を出し、光合成をして養分をつくるとそれを根に送り、そこで蓄積する。つまり木のまわりの土はそれだけ肥え、また木が水分を吸収したり放出したりするためのバッファーにもなる。葉を落葉して養分を保ったり、水分がこれ以上出ないようにしたり、紅葉させて外注から身を守ったりする。木は根を幼木と接続させて養分を送り、子を育てる。またお互いに根で会話をし、みなが太陽にあたれるよう葉が重ならないように「気を遣う」そうだ。

次に森について。森は何百年もかけて、気候にあわせて移動してきた。森は二酸化炭素を溜め込んでいる。著者は森を木材を作る畑だと思っている考え方に強く反対している。木は年を取れば取るほど二酸化炭素の吸収力があがる。同じ面積に若木を植えたのでは同じだけ吸収できない。また木材にしてしまうと、もう森のように水分を吸収したりできない。森が地球の機構のために果たしているのは二酸化炭素の吸収だけでなく、さまざまな生態系のコントールに役立っているという。

著者はバイオマス発電が環境に良いというのは間違いだと怒っている。石炭を燃やすのと何にもかわらないという。CCUSに何億ユーロも使うのではなく、森をひとつ保全すればいいという。

木は、森は知的生命体であり、地球を守っている・・・。

今読むべき本です。ぜひおすすめです

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