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仕事にまつわる本、5冊

おすすめしたい本ではあるけど、クセ強な同業者さんや、ナチュラル志向な方なら結構読んでいるかもしれない本を5冊+1冊をご紹介します。
選定基準は年イチで読み返している本、今の仕事や生き方のベースとなっている私の価値観を作ってくれた本です。

癒す心、治る力

1995年に出てる古い本ですが、マッサージ師になるきっかけとなった本です。いま読んでもワクワクする本で、カラダのこと、自然のことに興味がある方にはオススメします。

私の父がきのこや霊芝、ウドやフキ、ワラビなどを山から採ってきて、市場に卸したり、加工して個人や飲食店に卸す仕事をしていました。
山菜が採れない冬になればエゾシカを狩猟する人のガイドをします。
エゾシカを解体してストックするための工場もありました。

山菜シーズンの頃は父のお手伝いをするために子供の私も山へ駆り出されました。私も山に行くのが好きでしたし、子供が一人でも増えれば生産量が上がります。

この山菜採りという自然に近い生活経験をしたことと、ワイル博士のフィールドワークが重なったのかもしれません。

ワイル博士の自然療法の本はたくさんありますが、博士が若くてエネルギッシュだった時、世界中の自然の中に出向き、学者の目線で、冒険家のようにリスクを冒しながら体験したことが書かれています。

現代医療とは違った目線で、人間にとっての健康とは医療とは何か?を考える本です。

パワーかフォースか

最も印象に残っている内容は「プライド」と「勇気」という2つのキーワードです。
「プライド」は自分のためだけに働く感情。
「勇気」は誰かのために発する感情というキーワード。

「男のプライドは捨てなさい」という常套句がありますが、プライドは自分以外、誰の役にも立たない感情で、他人に無関心な状態。人からエネルギーを奪う「フォース」として語られます。

一方「勇気」はゴミを拾うことだったり、初めて会う人に挨拶をすることです。勇気を出すと世界が広がる、何かと繋がれる感情、人にエネルギーを渡すことができる力を「パワー」と言っています。

この本は物事の善悪、純粋な快と不快を数値化、点数で表してくれてます。どんなことに価値があるのかがよくわかる本です。

ブッダ

手塚治虫のブッダは12冊ありますが、今でも年に1回くらいは通しで読んでいる愛読書です。火の鳥もありますが読む頻度が全然違います。

壮大なお話なので感想を書くのは難しいですが、登場人物の中でアッサジが大好きです。ひょんなことからブッダの弟子となり、予知能力を会得、自身の死まで分かってしまうアッサジですが、死ぬ間際まで動揺せず淡々と運命を受け入れる姿が、私にとっては「悟り」だと思ったからです。アッサジの死に方はブッダでさえも号泣してます。

手の治癒力

直接人の体に触ることがある人には是非読んでもらいたい本です。
触ることで人の心は動き、素晴らしい世界が広がっているのかが書かれています。手の温度、手技の速度などで引き出される効果は違います。

精神的な満足についても研究者の目線から書かれているので、来院者さんにもお伝えしやすいです。
患者さん(マッサージの受け手)に語れるようなエビデンスが満載です。


5つ目はかなり迷いますが、そんな時こそ
考えるな、感じろ!
という名ゼリフで選びたいと思います。
・・・と言っても2冊で迷いました。

生理学

生理学の教科書をよく読みます。これは改訂版なので、私が持っているのはかなり古い本です。

「はたらく細胞」というアニメがありましたが、あんな感じでえ体の仕組みをイメージしながらマッサージしています。
筋肉、血流、体温、皮膚の硬さ、骨の大きさなどなど、登場人物はこの本からイメージします。指先に人間の血潮を感じながら「よくなれ〜よくなれ〜」とホルモンが分泌されるように、自律神経が整うように念じています。

人の体に触れ、指先で人の体の中を確認すると、硬い柔らかいだけではなく、温度や硬さの深度、骨の細さ太さ、組織の弾力など、膨大な情報を指先から感じ取っているのですが、それを明確なイメージにしているのが生理学の知識です。
施術中にもカラダの様子はどんどん変化します。
流動的な血液やリンパの流れ(気血水)を知ることが大切なので生理学の確認はよくします。

おまけ

として、この本を載せておきます

マラソンの神様、小出監督の本です。
実はこの本を開く頻度が多すぎるので、生理学の本と迷いましたが、仕事とはあまり関係がないのでおまけです。スマホの電子書籍に入れているので、移動中によく眺めています。

マラソン大会に申し込むと3ヶ月前からトレーニングメニューを組み立てるのですが、この本にも3ヶ月(12週)メニューが載っていて、それを土台にして組み立てていきます。

初めてマラソン大会に出る人は「マラソンは毎日走っても完走できない」という初心者向けの本をお勧めします。

自分の雑記みたいな記事になってしまいましたが、どの本も読んで損することはありません。生理学と小出監督の本は専門書なのでお勧めはしませんがw
上位4冊は大して本を読まない私でも面白くて何度読んでも引き込まれます。

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