見出し画像

疲れを貯めないために心拍数は下げない

血液が運ぶもの

血液は酸素や栄養、ホルモンなど色々なモノを運びます。
そして、二酸化炭素や老廃物、疲労物質などさまざまなモノを回収します。

血流はとても大事です。30%の血液が失われると死んでしまいます。

肩こりは肩や首の血流障害ですし、正座して足がしびれるのも、エコノミー症候群になるのも血行が悪くなるからです。

腰が痛いときに痛み止めを飲めば腰が楽になるように、患部に直接働きかけなくても、飲み薬が遠い場所で効くのも血流で薬の成分が運ばれるからです。

怪我をした場合も、最初は腫れを抑えるために血流を制限しますが、腫れが無くなったら積極的に血流を良くします。これも体を治す材料を患部に届けないといけないからです。

クーリングダウンで軽いランニングをする意味

心拍数を上げたトレーニングのあとは、陸上トレーニングでは軽いジョグ、水上でボートを漕ぐトレーニングではライトパドルで軽く流してから休みます。

心臓がバクバク、呼吸もゼイゼイ。
心拍数が最大限に高鳴って体も動かない、そんなときはすぐにでも動きを止めて休みたい。苦しさからとにかく逃れたいものです。でもコーチからは「すぐには止まらないで体を動かし続けろ」と激が飛ぶ。

インターバルダッシュのトレーニングのときも、ダッシュとダッシュの間には軽く動き続けます。

止まらずに動き続けるのは、血流を滞らせず保っておきたいから

運動中は心拍が高まります。酸素や栄養の消費が高まるからです。二酸化炭素や疲労物質もそれに従い増えます。心拍を増やすことで、供給と消費のバランスをとっています。

運動をやめると酸素や栄養の消費量が下がります。そのため心拍数は急激に低下します。
しかし、体の中には回収されないままの二酸化炭素や疲労物質がたくさん残っています。血流が少なくなると回収されず疲労が溜まったままになって、結果的に回復が遅くなってしまうということが起こります。

体を動かすための酸素と栄養は必要なくても、回復のためには必要です。二酸化炭素と疲労物質も回収しなければなりません。

軽く動くことで心拍数を維持することと、筋肉を動かすことで筋肉のポンプ作用を働かせる。
これをおこなうのが、コーチの「辛いけど、すぐに止まらずに動けーー!!」です。

「疲れたときにこそ体を動かす」アクティブレストです。

腰の筋肉が張っているときは、腰だけの血行だけを意識して電気を流したりマッサージするのも必要ですが、自分でできる全身の血行を意識して軽く動くと、血液が疲労物質や痛みの物質を回収し、腰を回復させるための材料を運んできてくれるようになります。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?