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なぜ口呼吸は良くないのかを、呼吸の深さや筋力から考えてみる

呼吸の深さは、息を吸い込むときの口の形によって変わります。
「ハ」の形にして息を吸うと、素早く吸うことはできますが浅い呼吸になります。(冬に手を温めるときに息を吹きかける「ハー」の形です)

「ホ」の形にして息を吸うと、「ハ」に比べてゆったりした深い呼吸になります。

「う」の形で吸うと、「ハ」よりももっと深い呼吸になります。ただ吸うときの抵抗感が高まるので、ゆったりというよりは力を込めて吸い込む必要が出てきます。口をもっとすぼめたり、ストローをくわえるともっと深く吸い込めますが、吸い込む力もより必要になります。

呼吸は口でなく鼻でするのは、口よりも鼻の穴の方が、空気の通る抵抗が大きいので深い呼吸がしやすくなるからです。

しかし、吸い込むときの抵抗感が大きいと、呼吸は深くなりますが、その分吸い込むための力強さも必要になります。

呼吸の種類

呼吸には横隔膜をメインに使う腹式呼吸と、外肋間筋をメインに使う胸式呼吸があります。
通常の呼吸では、腹式7、胸式3の7:3でおこなっています。

腹式呼吸は、呼吸のスピードは遅いのですが深く呼吸することができます。
逆に、胸式呼吸は、呼吸のスピードは早いのですが呼吸は浅くなります。

腹式呼吸をするためには、吸い込むための横隔膜の筋力が必要になります。
吸い込むための体力が無いと脳は鼻呼吸よりも、より吸いやすい口呼吸をするように指示します。結果的に腹式呼吸ではなく胸式呼吸を選択するようになります。
筋力の低い女性であったり、体力の無い病人や、お年寄りが腹式呼吸がうまくできないのは、こんな理由があります。


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