見出し画像

体は変化を嫌う。だから腰痛は治りづらい

脳みそは変化することを嫌います。できるだけ今の状態をキープしたいのです。そのような、体の状態が一定に保たれる性質や能力のことを恒常性といいます。腰痛もこの恒常性が働いてしまうと治りづらくなってしまいます。

寒さで体温が下がれば、震えて熱を作りますし、運動して体温が上がれば汗をかいて体を冷やします。体温の急な変化は生命の危機です。

ダイエットでも、今の体重を状態を維持したいので、急激に痩せると体重を戻そうと体は働きます。リバウンドです。体重の急な低下は生命の危機です。

筋トレも3ヶ月くらいすると、筋肉がついてきたことを実感してくるのも、恒常性のせいで筋肉が付くのを体は嫌うからです。余計な筋肉は、基礎代謝が上がりエネルギーを使います。食べ物がたくさん必要になります。

恒常性は、本来は生きていくために必要なことです。

ほっといても怪我や病気が治っていくという自然治癒力も、恒常性がベースにあります。元の状態に戻ろうとするから回復していくのです。

腰痛が治らないのも恒常性

整体を受けると、そのときは良くなるのだけれど、数日するとまた痛くなるということがあります。これも体が元の状態を維持しようとしているのです。「体の戻り」と言ったりします。恒常性です。

腰が痛くなると不都合は色々おこります。しかし、痛みを出すことで、動かさないようにさせて、腰がそれ以上壊れないようにさせている。そんなことを考えると、体全体としては腰痛になっていることでバランスが取れている状態です。

痛みがあったり、動きづらいなど、体感としたら悪い状態であっても、脳みそは今の状態をキープしよう恒常性をはたらかせます。

恒常性を避けるには、変わった状態が普通になるようにすることです。
柔軟性を上げるのであれば、ストレッチを毎日続けることです。

腰痛を改善するにも、良い状態が普通になるように常にケアをすることです。なので、痛くなったらケアをするのではなく、痛くなる前からケアをしていくことが大切です。

腰痛も3ヶ月以上続くと「慢性腰痛」といわれます。恒常性が働いて腰痛があることが普通になってしまい回復しづらくなってしまうのが3ヶ月以上ということです。

今ある腰痛を慢性腰痛にしないために、腰痛を普通の状態にしないことです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?