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慢性腰痛が治りづらい理由

3ヶ月以上続く腰痛を慢性腰痛と言います。慢性化してしまうと「恒常性」という身体を今の状態に保とうとする働きが強くなってしまうので、治りづらいと言われます。しかし、それ以外にも腰痛は一つの大きな原因があって起こるのではなく、色々な要因が組み合わさって起こることも治りづらい理由の一つになっています。

要因の組み合わせの腰痛

筋力の弱さや歩き方、呼吸、柔軟性などの身体の状態、性格やストレスなど心理的なもの、重いものを持った、無理な姿勢でいた、座っている時間が長いなど運動や身体の動かし方・・・など

音楽では、一つ一つの音の組み合わせの結果で曲が作られているように、腰痛も要素の組み合わせの結果で起こっています。

一つの音だけでは曲にならないように、腰痛も筋力が弱いだけでは起こりませんし、ストレスが多いからといって必ず起こるものでもありません。

要因の組み合わせによって起きる腰痛の場合は、「重いものを持たない」「疲れを溜めない」など、要因を揃えないようにすることで腰痛を防ぐことができます。

一つの要素からの悪循環の腰痛

また、一つの要素が他の要素を引き出して、それがきっかけなって腰痛が起こることもあります。

Queenが歌うWe Will Rock Youで床を踏み鳴らす「ドンドンダン、ドンドンダン・・・」が始まると、無意識に身体が反応していくように一つの要素がきっかけなります。

強いストレスを感じ続けていると・・・

強いストレス→ストレス食い→内蔵の疲労→腰痛
強いストレス→痛みを感じにくくするホルモンの不足→腰痛
強いストレス→自信の無さ→背中が丸まった姿勢→腰痛
強いストレス→筋肉の緊張→筋肉のコリ→腰痛
強いストレス→浅い呼吸→腰痛

強いストレスがあることで、その影響が放射線状に広がって腰痛につながる色々な要素が引き出されます。

筋力が不足していると・・・

筋力不足→腰の不安定さ→動くと痛い→運動不足→筋力不足→腰の不安定さ→

筋力不足によって、巡り巡って更に筋力不足になって腰痛が治らなくなっています。

慢性腰痛を改善するのには時間がかかる

慢性腰痛の人の場合は、色々な要素や悪循環が組み合わさって腰の痛みが長年続いています。

絡み合った原因という糸を丁寧に丁寧に解いていく必要があるため、腰痛を再発させない身体を作っていくにはどうしても時間がかかってしまいます。

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