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集中することの大切さ

 最近、集中力の大切さを再確認するようになりました。

 子ども達と接していて、集中さえすれば思いもよらぬ作品が生まれることを知ってきたからです。そこで、では集中するために必要な条件はなんなのかを考えてみました。

 「やってみたい」と思うきっかけが必要になります。そのために「和久洋三のわくわく創造アトリエ」ではテーマづくりに苦心します。子どもの関心を引き出す活動でなければ、「やらさせる」ことになってしまうからです。

 「やりたい」と思う場合と「やらされている」と思う場合ではエネルギーのかけかたが全く変わってしまいます。

 「やりたい」と思ったことをやりたいようにさせることによって子どもは<自由>を我がものにします。それによって自分で考え、自分で納得する答えを見つけるまで試行錯誤を繰り返すことになります。この時、そばにいる大人は干渉せずに見守って、子どもが何をするかを見るようにすることです。必ずそれによって今まで気づかずにいた子どもの能力に気づかされる筈です。それは人間を知るための楽しい学びとなります。

 自ずとそれは「待つ」ことにつながります。待つことによって子どもの活動を全面的に受け入れることになります。受け入れることは「受容」とも言いますが、私はこれこそが子どもへの「愛情」だと思っています。自分を受け入れられた子は自信をもって安心して自発的に自主的にものごとを行えるようになります。積極的に生きる力が湧いてきます。

 集中力に視点を据えてみることによって、人間が求める「愛」と「自由」が結びついたことに驚いています。信じて待つことは自由と愛を与えることでもありました。


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