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休んだって人の価値は変わらないよ#46

こんにちは。わくわくらすです。

こんなネットニュースを見ました。

この記事の中に気になる1文がありました。

「皆勤って、高校受験の“内申”にも影響するんじゃない? ヤバいでしょ!」

これは記事内の家族の次女が発した言葉です。簡単に概要を説明すると、4人家族の長女が新型コロナウイルスの濃厚接触者となりました。保健所からの指示でPCR検査の結果が出るまでは、家族の外出自粛が求められることになったようです。小中あわせて8年間皆勤賞だった次女が休むと皆勤賞でなくなってしまうのではないか。父親が学校や教育委員会に問い合わせたという内容です。

学校には勉強の成果を表す「評価」と日々の学校生活や部活動などの記録を表す「内申」があります。どちらも高校進学や就職には必要不可欠だということは、ご存知の通りだと思います。

この記事を見て私が思ったことは、「休まない」ということが自分の価値を高める基準の1つであると考えている中高生はたくさんいるんだろうな、ということです。


私は皆勤賞というものに対して2つほどある経験があります。1つ目は高校入試のときです。希望校に推薦で出願をしたのですが、結果は不合格でした。当時の担任からは成績も部活動の実績も十分なのに不合格とは思わなかったと言われました。その後、一般入試でその高校に入学するのですが、推薦入試に関わっていた教師から、「欠席日数が多くて高校の基準からもれたんだよね」と伝えられました。私は中学生の時、身体が弱くまとまって休むことがありました。その時はそれなら仕方ないなと納得はしました。

2つ目は高校在学中のことです。前述の経験から高校は皆勤賞を目指そうと思いました。部活動を懸命にやっていたこともあり、風邪をひくことはほとんどありませんでした。それでも3年生の夏に38℃くらいの風邪をひきました。どうしても皆勤賞を欲しかった私はあることを思いつきました。

「早退なら欠席にはならないのではないか」

実はこれが大当たりで、通知表に欠席数の記載はあっても早退数の記載はありませんでした。というわけで頭痛や悪寒がしながらも1時間だけ授業に出て早退するということを3日間続けました。結果、私は3年間無欠席の皆勤賞でした。今思えば、なぜ休まないことが自分の評価を高めると思っていたのでしょうか。

進捗状況はさておき、社会では働き改革が提唱され、一定の効果が出ている企業もあります。今日は5年前に電通の女性社員の悲しい事件が起きた日でもあります。現代は休まないことが美徳ではなくなってきています。


大人は子どもが休むことに厳しすぎるのではないかと思います。自分の体調や精神状態を考えて適度に休むことも親や教師は教えていかなければならないと思います。確かに皆勤賞を内申点として重視する学校はあります。ですが、人生を長い目で見たときに子ども時代はわずかです。その時代に休まず頑張ることが美徳だと刷り込まれた人は、何かしら大人になったときに不具合が生じるのではないかと思います。

私には子どもはいませんが、ご縁があり子どもを授かったときには「休んだくらいであなたの価値は変わらないよ」と伝えてあげたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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