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ニュース記事「子どもの幸福度 日本は先進国など38か国中20位 ユニセフ調査」を私が書いたらどうなるか?

NHKのこちらの記事、私だったらどのような書き方をするかな?と、グローバルな環境にいるので、気が大きくなって書いてみようと思った。デンマークに居るからこそわかることもたくさんある。まずは、実際の記事はこちら

ーーー 太字は私が、同じ数字を利用して書いてみた ーーー

子どもの幸福度をはかるユニセフ=国連児童基金の調査で、日本は先進国や新興国など38か国中、20位でした。体の健康の分野では1位となる一方、精神的な幸福度は37位となっています。

ユニセフは日本を含む先進国や新興国など38か国を対象に各国のさまざまなデータをもとに子どもの幸福度をはかる調査を7年ぶりに実施し、3日、その結果を発表しました。

子どもの幸福度の調査は7年前の2013年に31か国を対象に今回とは異なるデータももとにして実施されていますが、この時は日本は全体で6位でした。

世界には約160の国々があります。その上で考えれば、全体で20位(38カ国中)、7年前の6位(31カ国中)と言うのは、実は素晴らしいことです。非常に喜ばしいことと言っても過言ではないでしょう。それがなぜ、「幸せではないと言う印象」に繋がるか、と言う事に言及する必要があります。

今回の調査結果によりますと、子どもの幸福は1位がオランダ、2位はデンマーク、3位はノルウェー、そしてスイス、フィンランドと上位をヨーロッパの国が占め、日本は20位となっています。北欧の国々の子どもたちの幸福度が高いのは各々の国が施策を行って積み重ねていったものに他なりません。一方で、これらの国々の自殺率が実は高いことは隠れた事実でもあります。北欧では幸せな子ども時代を過ごした後、幸せであり続けられる大人のままでいられることも今後の課題として考えていくのでしょう。しかしながら、日本はと言うと、先進国等の中では「自殺率が高い上に、子どもの幸福度が低い」となると、大きな課題が隠れていると言うことではないでしょうか?(それに気づいていない多くの日本の大人がいると推測できます。)10万人あたりの自殺者数は日本は18.5人で9位、デンマークは12.8人(27位)、スウェーデンは14.8人(18位)となっています(2017年)。幸福と自殺を関連づけて見る必要があるかどうかは別として、表面に見える数字だけで物事を判断すると誤解やミスリードが生じる場合もあるため、相関関係、あるいは、正反対の事象に対する情報・データを見ることも必要です。

調査では体の健康と精神的な幸福度、学問などの能力の3分野でそれぞれ順位をつけていて、日本は子どもの肥満の割合や死亡率などから算出した「身体的健康」の分野では1位でした。健康で長生きできる身体を持っていることはとても喜ばしいことですね。健康維持にまつわるこれらの施策は今後も継続していく必要がある一方で、部活や習い事などの身体成長に関わる事業・行動への大人の関わり方を考える必要はあるでしょう。子どもたちが野山を駆け巡った結果、これらの身体的健康を手に入れているのであれば最高なのですが、大人や教育・スポーツ産業の介在による副次的な悪影響が保護者や教師と言った大人の行動・生活・考え方を大きく左右していることは、子どもが成長して大人になった段階でも幸福でい続けるために、今のうちからなんらかの手を打つ必要があると考えられます。

一方で学問などの能力をはかる「スキル」では、学問的な習熟度は高いものの社会的な適応力で上位の国におとり、27位でした。これはもう「社会的な適応力を身に着ける」以外に方法がないので、どうしたら「社会的適応力が身につくのか、伸びるのか」を教育や家庭の中で取り入れ、変化を促進する必要があると言うことを証明するものです。日本人が前向きでオープンマインドな性格になったならば、学問的習熟度の高い日本の子どもたちは世界のリーダーになれることは間違いはありません。そのためには、私たちオトナも変化に飛び込み、変化を受け入れ、自ら変化を求める性質に変態する必要もあるのでしょう。

そして「精神的幸福度」では、15歳時点での生活の満足度の調査結果や若者の自殺率などから算出した結果として37位となりました。15歳はまさに大人への一歩と言う年齢です。その時の精神的幸福度と言うものは、周りの大人(特に保護者と教師)を見て、テレビやネットのニュースの内容を知り、自分の住む地域しか知らないことが一因にもなっていると考えられます。世界中の貧困国のことを自分ごととしてわかるような学びをしているならば、「自分たち日本の子どもはいかに幸せか」、と言うことに気が付くのです。が、「世界の中の日本であること」に気が付けないのが日本の教育の仕組みになっているため、今回の件も自分たちがとても不幸に見えるのではないかと筆者は考えるようになりました。インターネットの普及で世界はとても狭くなっています。世界中のどこへでも格安航空券で簡単に飛んでいくことも可能です。日本の子どもたちは、世界の中の一員としての自覚をもてる教育の仕組みがないとまずいですよね。

今回の調査は新型コロナウイルスの感染拡大前に実施されたということで、報告書を執筆したユニセフ・イノチェンティ研究所のアナ・グロマダさんは「新型コロナウイルスの子どもたちへの影響は大きく、子どものメンタルヘルスは健康問題の一部として積極的に対策に取り組むべきだ」として、感染拡大を受けて一層の対策が求められると指摘しました。

子どもの幸福度の調査は7年前の2013年に31か国を対象に今回とは異なるデータももとにして実施されていますが、この時は日本は全体で6位でした。

日本人は多くの若者が、「世界から見たら実はとても幸せなんだけれども、なぜか幸せを感じられない、生きづらい社会が将来に待っていると潜在的に思っている」事をもっと問題視すべきではないでしょうか?


※参考資料
https://ourworldindata.org/
https://ourworldindata.org/suicide



ーーー ここまで、私が同じ数字を利用して書いてみた ーーー

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