子連れ teacher, みんなで育てる地域の子どもって感じがしませんか?父親だからできる力強い子育て&授業

最後には手乗り赤ちゃん、みたいになったのですが、ある授業の風景がこちら。この家庭には2人の子供がいて、上の子は5歳くらいかな?下の子は0歳児。通常上の子はママが、下の子はパパが連れて歩いていることが多いです。そして授業にはベビーカーを伴うことは1/3ほど。徐々に起きる時間が長くなった彼女は、とうとう教壇デビューを果たしました。

最初のうちは、パパに抱っこされていたのですが、パパの胸と左右の面白くない風景しか見えない彼女はぐずり出し、最終的には前向き抱っこしてもらえてご満悦。その上、学生がみんな先生に注目しているのを勘違いして、自分に視線が集中していることを大喜びで、ズーーーっと笑顔を振りまいていました。彼女はスーパーモデルになるかもしれませんね。

学生が自由な格好や行動?(飲食しながら、机を動かしたり)しながら授業を受けられるデンマークですが、先生の自由度も、もしかしたら高いのかもしれません。IPCはホルケホイスコーレなので、先生の自由度は高校より高いのかも。(未調査)

文章を書きながら思ったのは、赤ちゃんだから授業の邪魔をしないので、こんなふうに親の仕事ぶりを見たり、学生も先生が連れてくる赤ちゃんを見て、他人の子どもに触れたり、「赤ちゃんってカワイなーーー」と思ったり、、、子どもを地域で育てることにつながっているのだろうと思いました。

大学ではコンピューターサイエンスを学んでいたのに、やはり映画がすきで、結局映画に関係する仕事を選んだ彼の授業は World Cinema 。世界中の映画や映画館、映画にまつわるエピソードを聞くだけでなく、映画を見た後に、社会性、時代背景、犯罪、登場人物の役割などをディスカッションします。殺人の映画もあれば、コメディもあり、学園ものもあれば、紛争・貧困の映画もあり。これまで映画といえば、話題性の高いものしか目に入らなかったのが、彼が若者(学生)に見せたい映画を観るたびに、今の生き方について考えるようになり、娯楽でしかなかった映画が学びに変わったデンマーク生活でした。

デンマークでの生活も後1ヶ月となりました。当初の思いを達成できていないことも多いのですが、このように、思いがけない学びが自分にとってとても重要だったりします。

彼も彼の妻もデンマーク人ではありません。彼に「なんでデンマークで働いているの?」と質問をしたところ、「ここに仕事があったから」って。なんだか、ニクイ回答ではないですか?かっこいーーーナーーー。

そんなことをいつか言ってみたい、と思うわけです。

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