12/23はユネスコスクール 課外授業、大学生インターンと一緒に「世界の中の自分を探る」の講義とワークショップを行いました。中学生の活躍に涙が出そうになりました。
今年最後の授業は昭和女子大附属昭和中学校・高等学校の生徒さん、先生と行ったユネスコスクール 課外授業でした。講師も参加者も全員が自宅から参加、という、当たり前のようで当たり前でない授業。そのおかげで、日本全国からの参加者が集まり、合わせて、中高大学生、大人の参加となり、様々な意見交換もできました。
私たちの授業を取り入れてくださる学校は大きく分けて、国際コースの学校、地方の公立学校、首都圏・関西・中部地方の私立学校に分かれます。特にコロナの影響で、本来ならあるはずだった海外研修や留学に行けない生徒たちに海外情報に触れて欲しい、という理由での実施も多かったですね。あるいは、国際理解や総合学習の授業、時には地理や英語、人権教育という場合もありました。そうだ!GIGAスクール構想でインフラは整ったがコンテンツがないから、初めての遠隔オンライン授業をして欲しいと言うのもありました。デンマークに限らず、諸外国の話は日本の授業のいろんなコンテンツになるんだと実感しています。ただ、情報にリーチできる先生(=情報感度が高い先生)のいる学校での実施がほとんどなので、そうでない学校にどうやって授業を届けるかは大きな課題です。(何か良い方法をご存知の方がいらっしゃいましたら助けてください!)
※昭和女子大附属中学・高等学校からの記事はこちらー「第3回ユネスコスクール課外授業」ー
※トビタテ!留学JAPANの記事はこちら
ここ最近行っているのが、先進国と途上国のハイブリッド授業。トビタテ!留学JAPAN二期生(当時高校2年生)でガーナに行った蔵裕康さんのトビタテ採用の戦略と現地で「人生の方向性を変えた経験」は中高生や社会人の、これからの人生の参考になるものだったと思います。彼の話の中から私もたくさん学ぶことがありました。私自身も、数年前まではフツーの大人でしかなかったですから。今回もDenmark株式会社のインターン大学生の存在に私もサポートしてもらった形にもなりました。授業が、最終的には中学生から大人までの全員で作り上げたものになったのは大きな成果でした。すべての授業がこうできるとは思いませんが、できることはこのような形にできたらな、と思いました。参加の大学生や大人も、中学生がここまでしっかりしているのか!、と驚いたに違いありません。
今回の授業では、最初に「世界の中の自分、日本人としてのアイデンティティ」についてフォーカスしようという話が実施校の先生とのミーティングで出ました。ところが運営の中学生を交えたミーティングでは、講師の二人ともが、「現地(デンマークとガーナ)では、日本人というよりは、アジア人として見られることが多かった」という経験を話したところ、生徒全員がそこにびっくりして、「アジア人としての自分=日本人」にもフォーカスしたいという話になり、授業の内容にその話題を取り入れました。どんどん、生徒が作る授業、生徒自身が聞きたい授業、スピーカーの体験を擬似体験できる授業に、生徒の意見から作られていく流れができました。
しかし、毎回いろんな学校で授業をさせていただきながら、本当に学ぶことが多いですね。中学生から大人まで一緒に授業をした上に、みんなで混ざってワークショップ。しかも日本中から参加者が集まり、中学2.3年生がグループワークを取り仕切ってくれて、感動のあまり、涙が出そうになりました。明確に分かったことは、子どもたちは大人と同じ扱いをして、どんどん任せて、失敗していいんだよと一言言ってあげるだけで良いと。大人がお膳立てしすぎて、若者のやる気やできることを減らしてはいけない、と確信しました。そういえば、海外でダイビングする時も、タイのダイビングは殿様ダイビングと言われて、楽しいところだけを体験できるものでした。しかし、ヨーロピアンが運営するモルジブでのダイビングショップでは、様々な機材の準備も全てダイバーがすることで、本当に危険性が高いスポーツでもあることを本人も認識しながらダイビングをするというものでした。いわゆる自己責任を認識しながら、準備も含めて自分でするもの。今頃その違いがわかるとは、、、自分が情けない。。。
昭和女子大附属中学の今回のスタッフだったみんなとは、ぜひまたどこかで何かを一緒にしたいな、と思いました。
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