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カンボジアの『ど田舎』、山の上にあるインターナショナルスクールに、ふもとの町(こちらも田舎)の子どもたちが集まる理由を一緒に考えてみませんか?

私は今、カンボジアのキリロム国立公園の山の中のリゾートでワーケーションをしている。ここにはキリロム工科大学と同じ学舎にvキリロムインターナショナルスクール(小学校)がある。そしてそのインターナショナル小学校には車で30分以上かかる麓の家庭(主にビジネスをしている)の子どもたちが毎日通っている。

授業はもちろん英語。母語の授業もある。PBLをしやすい机・椅子でグループワークも単独学習も簡単にできる。子どもたちは発言したり、他人の意見を聞いたりと、一人ひとりが異なることを授業や生活の中で経験していく。

どんな田舎でも、そこに、
子どもにとって有意な学校があれば
親は子どもを通わせたい

大学生からリゾート・学校スタッフ、ワーカーまでが一緒のカフェレストランで昼食。子ども向けの個別メニューもあるが、ほとんど大人と同じものを、自分で選びながら食べる。食器もテーブルも椅子も大人と一緒。大学生と話したり、外国人スタッフと笑いあったり、小さなグローバル環境だ。

そんな当たり前のことを理解した。驚いた。実は日本でも似たような光景を見た。長野市・松本市に展開する International school of Nagano (長野インターナショナルスクール)を訪れた時、東京でも政令指定都市でもない環境で、公立の大好きな地方都市の保護者が、塾代にしては高い金額を毎月支払い、子どもたちをその学校に通わせているのだ。しかし、そこは両市を合わせて60万人の人口がある。「ある程度の人がいるから可能なのだ」と思っていた。ところが、だ。ここはまだまだ本当の田舎の田舎の田舎なのだ。道には牛が寝ているし、街では冷蔵庫のない市場があり、赤土の道を窓を開けて車で走れば洗髪をしたら泡がピンクになる。そんな田舎なのだ。しかし、より良い学校があれば、ど田舎でも親は子どもを行かせるということを自分の目で見た。日本でもカンボジアでも、だ。

いろんな人がいるカフェレストランモリンガ。自分でご飯とおかずを取りに行くのだが、少ないと先生が追加する光景も。水筒は各々が持ってくる。

どんだけ田舎であるかを、その街の風景で紹介したい。

果物屋さん。ドリアンは量り売り。吊るされたバナナを日本で見ることは無いだろう。ドリアンは百貨店で1万円ほどで売っているが、ここでは15USドル程度。
イカやエビは氷水の中で保存・販売。似たような感じでお肉や魚も台に並べて売られている。パックもされていない。

当たり前だが、日本の田舎にこのような光景は既に無い。しかし、世界中に移動している外国人とインターネットの普及で、情報は得られる人にだけ手に入るし、行動力のある人が近くにいる子どもたちは一歩前に出られる環境が世界中にある。日本の地方の子どもたちに、もしも、「カンボジアはアンコールワットしかない、マレーシアは発展途上国だ」などと教えている大人がいるなら、一度自分の目で見てほしい。せめて「そう思うけど、最近のことはよくわからないから、自分で調べたり、見に行ったりしてほしい」と大人には言ってほしい。自分の情報が古かったり間違っていることがあることを大人、特に親や教師は認識する必要がある。

プノンペン にはイオンが3店舗あり、カンボジアの都会人の生活はかなり我々と似ている。小さな国なので、様々な外国人のレストランやショップもあり、小さな地球とも言えるかもしれない。

岸田首相「留学生30万人」見直し さらに増やす計画策定を指示
2022年8月29日 18時32分 NHK
さて、少し古い記事になるが、日本にどんな留学生を増やしたいのかは分からないが、そうであるなら、外国に出る日本人も同様に、いや、それ以上に増やす必要がある、と大人は気付く必要がある。外国からの留学生と対等に話ができる人、互いに影響しあえる人間形成が必要なことを理解しているか。私よりそんなことを知っている方々が、たくさんたくさん、日本の国家機関で働いていることだろう。

と言うことで、、と強く思うのでした。グローバルシチズンを日本に増やすには、やはり地方の子供達をサポートしないとと。

キリロムマンゴーの宣伝をします。本当に、とろける美味しさ。これを食べるために今回もここにきました。いやーーーー、日本に持って帰れないのが悲しい。


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