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わらしべ長者になろうよ!?日本の10代の若者たちへ、保護者に教師に、教育関係者のみなさまへ。子どもたち、本当にコノママでいいですか?

私が高校を卒業したとき、私はこの子たちほどしっかりしてたかな?
みんなすごいな。大学からやり直したくなった。

こんな事をさっき日本人大学生が言った。さっきまで、ベッドで横になっていたのだが、ガバッと起き上がって、木陰でこれを書き出した。

日本では学校の夏休みの頃だろう。学校によっては、夏休みが短かったり、9月までがオンラオン授業だったり、と学校間の格差に不平不満も出ている。平等でない、とか、公平でない、とか。一部の教師や保護者の思いやスキルで子どもたちの行動や学びに違いが出ていることは実際だが、経済力のある保護者であってもこのコロナ禍ではどんな手出しもできなかっただろう。できることはできる時にやっておくべきだ、と誰もがわかったに違いない。(まあ、おろおろしないで、何もしない・考えない、と言うのも一つの手であることもよくわかった。自分の力では何もできないことはたくさんあると。)

いつもなら、いろんな人の目を気にしたり、嫌われたくない気持ちが強く働いて、つい過激な事を書く事を控えてきた。が、今は思いのまま書きたいと思う。

日本の子どもたちは、このままで、幸せを自分で掴めるのか?掴めない場合が多い、と私は思う。ただし、幸せは人によって違う。しかし、幸せも自分の行動でさらに大きなものにもできる。

デンマークに来て、もう少しで1ヶ月になろうとしている。28か国から学生が集まっている。17歳から57歳。最年長者が私だ。最初の3週間は英語集中コース。コロナの影響でキャンセルが多く、参加者は40人弱だった。ヨーロッパの企業人の夏休みは日本に比べればとても長い。3週間の夏休みをこれに充てた人たちは帰って行き、入れ替わりにたくさんの若者が入ってきた。英語習得コースが不要な人たちが集まっているので、当たり前だが、みんな英語が話せる。(ようだ)

コース内のゲームだったり、夕飯だったり、朝食だったり、様々な状況の中で必ず質問し合うことがある。

なぜ、あなたはここに来たのですか?
**
この質問に多くの、そして、世界中の若者は兄弟姉妹から、友達のお姉さんから、先生から、親戚の誰かから、
「人生が変わるから絶対に行ったほうがいいよ」と言われここに来ている。何かを求めて来たと言うよりは、自分から何かを探しに来た**若者たちだ。なぜそんなことができるのか?たとえ誰かに背中を押されたにしても、自分で決めてここに来ている。国に戻ったら働くと言う子もいれば、大学にいくと言う子もいる。

あなたへの質問
1.日本の子どもたちは自分で世界の情報を探せますか?
2.海外の学校に行きたいと言ったら、日本の保護者や教師は背中を押してあげられるか?
3.海外の学校がとても費用がかかるとわかったとき、費用を抑えていく方法を探すことを子どもたちに提案できますか?
4.日本の子どもたちの幸せって平凡に生きることでしょうか?

子どもたちの幸せが大きく、さらに大きくなることが日本の、日本人の幸せに繋がると思うし、そのサポートをするのが大人の役割だと思う。そして、日本人が幸せになって、牽引力を持つことで世界をも幸せにできる。

世界中に仲間がいることが、その人の幸せを大きなものにする事を知っている大人も少ないかもしれない。普通ってなんだろう?平凡ってなんだろう。

書いている途中に夕飯になってしまった。若者に混ざって食事を取りながら質問してみた。

あなたはここを友達に紹介しますか?
妹や弟に紹介しますか?

みんなの答えはyesなんだが、人によって回答が違っていた。メキシコからのメンバーは最初からの複数人の仲間でここに来ている。ベルギーの女の子に、とても良いところだと言われたのにどうして友達を誘わなかったの?と聞いてみた。家には家族がいる、一人になって自分を見つめたいのに友達を誘ったら、約半年その友達とずっと一緒にいることになるとわかっているからもちろん誰も誘わなかった、と。数年前から私はいろんな人に、頼まれてもいないのに親切まがいのことをしていたのだが、これって、ありがた迷惑だったかもな、と少し思うようになった。そこには、自分のやるべき事を中途半端に抑えて、他人に親切にしても、何もかもが中途半端に終わっていたのかもと気がついたからだ。(少しだけどね。きっと、要らぬお節介?はなかなかなくなることはないだろうから、お節介と思っている人は是非言って欲しい。もしかしたら、このnoteも十分お節介かもしれない。)

多くの若者に、どうやってこの学校を見つけたか?と質問をしたら、誰かの書いたblogを読んで、その後、いろいろ調べてここを選んだそうだ。特にベルギー人はウエイティングリストができているくらいなので、とても人気の高い学校だ。若者はベルギーから、17時間、25時間、などかけてバスを乗り継いでやってくる。ヨーロッパだからできることだろう。(ちなみに、日本からの直行便はコロナの影響で運休。フィンエア、ブリティッシュエア、JAL、ポーリッシュエア、カタールエアなど、どこかで乗り換えが必要。コロナで航空便のキャンセルが相次いでいるので、航空会社のキャンセルがあるときには、お金が戻ってくるのか、同額のクーポンが渡されるのかは事前に調べるほうが良い。私はワルシャワ経由でコペンハーゲンに入った。往復で12万円強)

ここでは、ベルギー・日本・韓国からの学生が通常は多い。デンマーク人が25%、他の外国人は15%までと決まっている。今回はいつもは必ず参加しているアフリカからの学生がいない。そして、韓国もほとんどキャンセルで、一人の参加。私のユニットメイトはアメリカ人とスペイン人の女子。私はシングルルームで、二人はダブルルームだ。(ツインルームとは言わないらしい。)

若者に、日本の外を経験して欲しい。そして日本と比較して、良いところをどんどん取り入れて欲しい。小さなきっかけを自ら掴んで、空の高いところからいろんなものを見られる目を養って欲しい。いろんな国の人と出会って、いろんな話をして、自分の思っていることが、自分や日本の常識でしかない事を知って欲しい。

私でさえ、高校生に戻りたいと思うのだ。今、そのくらいの年齢の人や、そんな年代の若者が周りにいる人は、もしも、私と同じ事を思っているなら、是非声に出して欲しい。心の中に思っていても、口に出さない大人はとてもたくさんいる。それがとっても悔しい。

未来を変える力のある若者が日本にはたくさんいる。そして、そんな若者の足を引っ張っているのは私たち大人である場合も多い。

出る杭は打たれる。そんな言葉があったと思うが、そろそろ、出る杭を集めたら強固なベースになる事を私たち大人は気付き始めたはずだ。私たちの周りには、素敵な若者たちがたくさんいる。彼ら、彼女らが世界をみるサポートをどうしたらできるかな?

私にできることなんて些細なことだが、snsに書いたなら、風に乗って遠くにまで飛んで行ってくれるかな、と思って、大急ぎで書いた。今私がいる学校はこちらだ。是非、周りの若者たちに勧めて欲しい。1国あたり15%がマックスなので、多くて15人の日本人は受け入れてくれるはず。

日本の高校はギャップイヤーもないし、世界の夏休みとは時期がずれているので、夏季休暇のサマーコースにも参加できない。いろんなことが世界と一緒に行動できない仕組みのまま40年?(50年?)が過ぎてしまった。大学が9月始まりになったら、海外からの留学生が増えると言っている大学もあったようだが、英語で教えるインターナショナルコースがほとんどない日本に、しかも、昔はあった日本企業に働くための日本語アドバンテージもない状況で、一体どこの国の誰が日本にくると言うのだ。

教育関係者には特に、海外に行ったり、できることなら留学や海外生活の経験を是非是非お願いしたい。

デンマークから吠えてみたが、日本には届いただろうか?

もしもどなたか、このblogが目に入ったら、何か一つ行動していただけると嬉しいな。日本の若者がもっと世界に目を向けられる環境を、少しでも整えたい。たったそれだけなんだ。

世界中から学生が集まり、しかも、2/3はデンマーク政府が負担。4-5ヶ月のみ。行かない方がどうかしていると思う。

英語が話せるようになったら行こう、と言う人はやめた方が良い。いま、もう、ヤバイと感じている人は、英語力が足りない自分に愕然とすれば良い。いつか、と言う日が無いことはコロナで分かったはずだ。だよね?

そして沢山の人に自分の感じたことを話してほしい。それは確実に自分のためにもなり、沢山の人のためになるよ。それを楽しめる自分を想像して欲しい。あなたの顔は興奮と幸福で輝いている。

わらしべ長者はトンボをつかまえて、藁に繋いだトンボを持っていたことから人生が変わった。今は藁もトンボもなくても、スマホで情報が得られる。ワラに繋いだトンボをもって歩く必要もない。

あなた次第。

ほんのちょっとの情報を知ってるだけで、本当に人生は変わる。

IPCはこちら。
https://ipc.dk/

怖気付く必要はない。みんな優しいよ。
Welcome home!

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