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東京に住む経験


今年、25年ぶりに東京都の人口が減少に転じたという。

これまでずっと右肩上がりに増え続けていた大都市東京が少ししぼんだ。

コロナの影響が大きいだろう。
東京で働く意味が薄れてきている。


リモートワークが増え、通勤の近さよりも住環境を優先するようになってきているんだろう。

ましてや出勤もしなくていいのだ。
地方にだって行ける。

そりゃ東京から出たくなるのはうなずける。



僕もかつては東京に住んでいたころがあった。

社会人1年目から4年目の濃い時間を東京で過ごした。

住んでいた中野富士見町から自転車で青梅街道を爆走し、朝方の新大久保と歌舞伎町を抜けて、職場の新宿三丁目まで毎日通っていた。

早朝は酔いつぶれた人たちと、韓国料理屋やホストクラブの前で興奮しながらごみをあさるカラスにビクビクしながら通っていた。

昼間はビジネスマンで溢れかえり、夏も冬もとにかくスーツを着た人たちに囲まれ過ごし、夜は東京の至る所に繰り出して飲み歩く。

見栄を張って、お金もそこまでないのに高級なレストランや料亭に行ってみたり、夜の街に繰り出しては、何件もはしごして毎回お会計のときに絶句する。

正直お金が貯まったためしがない。

毎月通帳の残高を0にするゲームのように使っていた。


自分よりももっともっと濃い経験を東京でしている人は多いのだろうが、
僕にとっても同じように濃密な時間だった。

苦い経験も甘い経験もした。

あの人の多さ、雑踏の中でしかできない経験、人との出会いも沢山ある。


僕自身は東京に住む経験というのは、とてもよかったと思っている。


お金に関しても綱渡りのような生活だったが、その分経験を買ったと思えばそれなりの見返りはあったのかなとも思える。

なんかよくわからないけど、がむしゃらに生きてたなと(笑)

東京を離れて、比較的ゆったりとした生活をしてるが、もちろん仕事でも力の入れ時というのがある。


そんなとき、東京で過ごしていたころのことを思い出して、「あの頃は、朝方まで飲んでも平気な顔して7時には出勤してたな」と自分に鞭を打つ記憶として、経験が役に立っている。


東京から離れていく人が増えている今日この頃。
マイナス面で見ると確かになと思うところもあるが、
プラスの面も沢山あると思っていて、何より東京という環境が
濃い~~経験を授けてくれるので、僕は1度は住む価値あると思っている。

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