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なぜ『A子さんの恋人』は、「彼」でなければならなかったのか

近藤聡乃『A子さんの恋人』の最終巻が発売されたというので、4巻から最終7巻まで一気読みした。身の回りにこのマンガが好きだという声が多くて、少し前に気になってこの作品とエッセイマンガ『ニューヨークで考え中』を買って、読んだ。そしてどちらも僕は一度途中で放り出してしまった。

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僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。日々考えていることを、半分だけ閉じたこうした場所で発信していけたらと思っています。

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草…

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