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u-note(宇野常寛の個人的なノートブック)

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草稿や没原稿、なども載せていく予定。SNS…
僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。…
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#ハンナ・アーレント

「個人的なノートブック」を再開します。

突然ですが、個人のノートブック(定期購読マガジン)を再開します。3年ほど前に、実は少しだ…

宇野常寛
2年前
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落合陽一の提唱する「テクノ民藝」から、「評価」でも「承認」でもない人間を支える回…

 今日も前回の続きだ。  ここで要するに僕は以下のような話をした。  (ハンナ・アーレン…

宇野常寛
1か月前
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物事を「つくる」快楽は確実に存在する。しかしそれを「感じる」のは「相対的に」難し…

 今日は昨日の続きで、制作(work)の快楽をどう評価するか、という問題について考えたい。 …

宇野常寛
1か月前
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「ものづくり(制作)の現場では〈評価〉はあればラッキー、くらいの気持ちでいる人が…

今日は昨日の議論の続きだ。 かいつまんで述べると、僕は今日の思想的なトレンドである左右を…

宇野常寛
1か月前
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「仕事で自己実現する」という物語(と、それができない人が暴走しがちな問題)を因数…

さて、今日は昨日の「働く」ことについての議論の続きだ。 阿部真大は、現代の労働市場の「や…

宇野常寛
2か月前
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政治的な「対話」が自己目的化して民主主義が壊れそうになっている今、一番必要かもし…

 僕が先月からはじめた連載『ラーメンと瞑想』は、「食」をテーマにしたエッセイのような、小…

宇野常寛
4か月前
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Web2.0はどこで間違えたのか?ーー〈グレート・ゲーム〉の「速度」に抗う(『庭の話』#1-2)

前月から僕が『群像』誌で連載している『庭の話』を、数ヶ月遅れで掲載しています。今回載せるのは3万字ある初回の中編だ。いま、購読をはじめると先月末に更新した初回も読めるように設定し直しておいたので、これを機会に、購読をよろしくお願いします。 4.21世紀の〈グレート・ゲーム〉『全体主義の起源』再び ハンナ・アレントは1951年に出版した『全体主義の起源』で、19世紀における英露の植民地争奪戦〈グレート・ゲーム〉について考察している。一般的には、ナショナリズムと植民地からの搾