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CHAPTER6「身体の知性」を更新したい(猪子寿之×宇野常寛『人類を前に進めたい』より)

PLANETSの新刊 猪子寿之×宇野常寛『人類を前に進めたい チームラボと境界のない世界』が、先行予約を受付中です。
発売に先駆け、毎日、各章へ猪子さんがよせたステートメントを無料公開しています!CHAPTER6のテーマは「身体の知性」。

▼書籍の内容紹介
2015年からの4年間、チームラボ代表の猪子寿之氏は、評論家・宇野常寛を聞き手に、展覧会や作品のコンセプト、その制作背景を語り続けてきました。ニューヨーク、シリコンバレー、パリ、シンガポール、上海、九州、お台場……。共に多くの地を訪れた二人の対話を通じて、アートコレクティブ・チームラボの軌跡を追う1冊。猪子氏による語りおろし「チームラボのアートはこうして生まれた」も収録です。(フルカラー)


CHAPTER6 「身体の知性」を更新したい

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『天才!ケンケンパ』©teamLab

 美術館や映画館で、人は立ち止まり、身体を一箇所に固定して作品を鑑賞します。それは映画や絵画が、視点を固定してしまうレンズやパースペクティブを前提に発展したからです。一方、僕たちが考える「超主観空間」では、走り回りながらでも踊りながらでも作品を観ることができます。
 超主観空間を模索し始めた頃から、身体が動いている状態で世界を認識することに興味がありました。そこから、身体を伴っていて、インプット情報が極めて多い状況での知性とは何か、ということを考えるようになったのです。(猪子寿之)

CHAPTER6では、身体による認識や知性の可能性について、二人が議論しました。巨大な坂を登って作品世界を認識する『グラフィティネイチャー』は、まさにそれを追求した作品の一つです。
椅子に固定されない身体の知性、もうひとつの体育、「歩く」ことによって呼び覚まされる身体的な知とは……。詳しくはぜひ本書でお読みいただければと思います!

明日は、CHAPTER7「『地方』のポテンシャルを引き出したい」によせられたステートメントを公開します。


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