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なぜ書店員として発信を始めようと思ったのか | 山下優

今日から、青山ブックセンター本店・店長の山下優さんによる新連載『波紋を編む本屋』が始まります。出版不況の中、青山ブックセンターの快進撃を支える若き店長が、これからの書店文化について多角的に論じます。

波紋を編む本屋 | 山下優
第1回 なぜ書店員として発信を始めようと思ったのか

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青山ブックセンター本店・店長 山下優さん(撮影:森川亮太)

はじめまして。青山ブックセンター本店、店長の山下です。「どうして書店員になったのですか」。よく訊かれるのですが、特別に本が大好きだった訳でも、強く志していた訳ではありませんでした。6歳から18歳までは、サッカー漬けの日々でした。その間の読書といえば、恥ずかしいやら、もったいないやら、サッカー漫画やいわゆる話題書、実家にあった『真田太平記』『鬼平犯科帳』『沈黙の艦隊』が主な読書歴でした。大学に入ってからの読書量は、ジャンルと量が増えたものの、日々アルバイトに明け暮れ、お金が貯まったらロンドンやニューヨークに行って、レコードを買っていたインディーのバンドのライブを観るということを繰り返していました。当時は、ふんわりと雑誌の編集や音楽のレーベル運営に興味があったくらいで、強烈に何かになりたい、何かをやりたいといったことがなかったことがコンプレックスでもありました。そんな自分が、洋雑誌の取扱いが多いからと、本当に何気なく働き始めたのが青山ブックセンターでした。そこで、書店という「場」を編集し、これから青山ブックセンターが始めようとしている出版事業において、ある種のレーベルを立ち上げることができるようになりました。恵まれた人生だと思っています。おこがましいかもしれませんが、なにかしらの形で自身の経験を世に還元したいと思っていたところ、PLANETSから連載のお話を頂きました。書くことだけからはずっと逃げてきたひとりの書店員が日々感じることを中心に、書店や出版というものについて、現場にいる人間だからだからこそ伝えていけるられる内容にしたいと思っています。どうぞおつき合いください。

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撮影:森川亮太

書店・出版業界にとっての、この20年間とは

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宇野常寛が編集長をつとめる〈PLANETS〉の公式noteです。政治からサブカルチャーまで、ざまざまな分野のスペシャリストが集まっています。独自の角度と既存メディアにはできない深度で、読むと世界の見え方が変わる記事を月に20本以上の記事を配信しています。

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