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コロナ禍の中、着物 また×18 つづき

 最近、眠りが浅く頭がハッキリしないまま、喫茶店に行きました。
ある程度の時間が経つと、日本茶がサービスで出てくるあのお店です。
コロナ禍もあり、多少価格が高くても、密でなくゆったりとしたスペースが好きです。
私が、コーヒー・サンドイッチセットを頼み、ウエートレスの方がオーダーの品を配膳する時、思わぬ事故が起こりました。


私の左腿から足先まで(靴まで)そのコーヒーをこぼしたのです。
私はパンツスタイルでしたが、火傷もせずお店の方が山のようにおしぼりを持ってきて、私は衣服にそのおしぼりをたたくようにしてシミにならないように努めました。
これは、故意ではなく、予期せぬ事故です。
もしかしたら、私も加害者になるかも、お互い様?
私が驚き、「何するの!」と怒ると、この場の雰囲気を壊してしまう?
今日は身体の調子が悪く、元気だったらよけられた?
大人の対応とは?
こんな事故初めてだし、困った…。

その後のお店の対応は、マニュアルに即した店長が爽やかに、そして、すまなそうに
「今回は、申し訳ございませんでした。クリーニングはこちらで行いますので、衣服を後日お持ちください。」
「それは、難しいですし、この後用件があります。自宅で洗濯出来る素材です。」と出来るだけ平和的に私が伝えると、暫くして、封筒の中にチラッと千円札?が
「このような対応は稀ですが」との言葉と、
その店長の連絡先の名刺、受け取りのサインを兼ねた自分の連絡先を、相手の出した領収書に書きました。サンドイッチセット代金は、お詫びの形として、無料。

用件を済ませ自宅に戻り、すぐ洗濯。

封筒の中は、2000円でした。
私の身につけていた衣服や靴下・靴を値踏みして、その金額を査定したと思います。
もし、着物姿でこの災難にあったら白い足袋はコーヒー色に染まり、着物や帯は?


 考え始めますと、こわいです。
でも、なんとなく、モヤモヤしてきました。
そして、身につけていた衣装によって、私は判断されたのでは?と考えると自尊心が傷つきました。

昔、母が言っていた話を思い出しました。

有名料理屋の下足番の係の人は、靴をみてその客の、人となりを判断するので、足元は特に気を付けて整えること。
人物評価のポイントになる。

 今回の私の靴は、歩きやすいデザインというだけで選び、足になじんでいますが、少しくたびれた感があります。
接客サービスの方が見たら、アウトですね。


 靴より草履の方が、いろいろ種類を揃えています。
あっ、やっぱり、着物かな…。

桜もきれいですが、か細い枝にボンと花弁をつける紅木蓮が、私は好きです。

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