ママ見習い レベル1
子どもが産まれると、女性はママになる。
それは当たり前のことだ。
だが、子どもが産まれたからといって、すぐに『ママ レベル99』になれるかというと、そんなことはまったくない。
だって、子育てってわからないことだらけだ。
むしろ、わからないことでしか構成されていない。
ミルクのあげ方、オムツの替え方、お風呂の入れ方…
何から何まではじめてづくしのフルコース。
姉の子どもの面倒を見たことがある。
友達の子どもをあやしたことがある。
出産前にそんな経験をしたママもいるかもしれない。
しかし、『わが子のお世話を何から何まで』というのは、やはり自分の子どもを産んでみないと経験することはないのである。
はじめてづくしなのだから、失敗したり、まちがえたり、どうすればいいのかさっぱりわからん時が当然ある。
それにも関わらず、ママになった瞬間に
『しっかりやらなきゃ』
『ミスったらダメだ』
『ちゃんとしないと』
そんなふうに考えてしまうママさんが多いのではないかと思う。
かく言う私もそのひとり。
しかも、完璧になれない完璧主義なものだから、自分への追い込み方がハンパない。
子どもの人生がかかっているから、たしかに責任重大ではあるのだが、
だからといって自分を追い込みつづけて自分が参ってしまっては元も子もない。
そんなことに気づけずに、ついつい無理をして頑張って、子育てに疲れてしまう。
それってなんだか、自分にとってもマイナスだし、子どもからしても悲しいことだと思う。
win-winならぬ『lose-lose』だ。
それに、子どもってまったく何もわかっていないように見えて、実はけっこう、いろいろ感じとっている。
その証拠に、ママが笑うと子どももつられて笑ったりするし、ママがイライラすると、子どもにもイライラが伝染していたりするのだ。
だから、ママが楽しく子育てできる環境ってとっても大事。
それは、ママにとっても子どもにとっても必要なことなのだ。
勇者が見習いからはじめるように、ママだって見習いスタートだ。
いろいろなわからないことや失敗してしまったミスなんかを経験値にして、レベルを上げていけばいい。
『育児は育自』
そんな言葉を目にしたことがある。
本当にその通りだと思う。
子どもを育てる過程で、ママとしての自分が育っていく。
だから、はじめから完璧に何もかもこなさなくていいし、ゆっくりじっくり子どもと一緒に成長していけばいいのだ。
(ただし、子どもの成長はすこぶる早い。なので多少の頑張りは必要。)
そして、ママだからといって自分の夢や好きなこと、やりたいことをあきらめる必要はまったくない。
子どもには子どもの人生があるように、ママにだってママの人生がある。
だから、ママとして成長しつつも、ママになる前の自分が楽しんでいたことも続けていい。
子育てで自分の時間がガッツリ減ってしまうのは、避けられない。
でも、一時保育を利用したり、短い時間でも家族に子どもを見てもらうことはできる。
ワンオペママさんや、本当に誰にも頼れないと思っているママさんも、必ずどこかに相談できる窓口はあるはず。
話を聞いてもらうだけでも、気持ちが軽くなることもあるし、どうか自分のやりたいことをあきらめないでほしいと思う。
大変なことがたくさんあっても、それは必ず自分の糧になる。
そしていつしか、自分がママ見習いから卒業していることに気づくのだと思う。
だから焦らなくて大丈夫。
見習い仲間はたくさんいる。
先輩ママだって数知れず。
少しずつ経験値をためて、レベルを上げて、ママ見習いから卒業していこう。
ママ見習いレベル1。
みんなそこからスタートする。
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