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コーヒーラバーが挑戦。”コーヒーかす”でヘンプを草木染め!

僕の体の水分はほとんどコーヒー。

ここ3年ほど習慣になってきたドリップコーヒー。
僕は毎日、朝/昼/夜と一日中コーヒーを飲んでいる。
水分補給の8~10割はコーヒーだ。ホントに。

ここだけ話すと心配の声が聞こえてきそうだから、
コーヒーに対しての言い訳はまた別の機会に話すとして・・・

毎日850mlのコーヒーを50gの豆から抽出しているのだけれど、
毎日この50gの”コーヒかす”をただただ捨てていた。


幅広い”コーヒーかす”の再利用

そんなある時、”コーヒーかす”は消臭剤として再利用ができるという話を聞いた。
そこで、ネットで調べてみると、

  • 消臭/脱臭

  • 除草/虫除け

  • 肥料/堆肥

と、幅広く再利用の方法があることを知った。

さらには、様々な企業もこの”コーヒーかす”の再利用に目を向けている事にも驚いた。

※僕が毎週ひっそり楽しみにしているコーヒーラバー向け雑誌
「Standart」のニュースレターより。

そんなことを知ってから、コーヒーの事で頭がいっぱいで
ずっと再利用の方法を考えていた。
夜も眠れなかった。
(決してカフェインの影響ではない)

当時僕が選んだ再利用の手段は、灰皿に”コーヒーかす”を入れて消臭剤として使う方法。
余った分は瓶の中にストックしつつ、インテリアとして飾っていた。


コーヒー染めとの出会い

僕はここ数年、絵を描いてみたりレザークラフトに挑戦してみたりと、
ハンドメイドを趣味にしていた。

そんな中、「コーヒーで生地や糸が染められる」という記事が目に飛び込んできた。
「草木染め」の一種で、天然染料で染める方法がある事を知り、
染めた生地の写真を見てみると、風合いのある優しい色彩の生地たちが広がっていた。

「ウチで毎日出る”コーヒーかす”でもこんな綺麗な色出せるのか!?」

と、ワクワクが止まらず、「百聞は一見に如かず」
ということですぐに必要なものを調達して染めてみた。


草木染めのいいところ

普段飲んでいる豆はハイロースト


※実際に必要なものや手順は別の記事でまとめるので
今回は実際に草木染めを体験して感じたことをシェアします。

実際に草木染めをするにあたって、
日々”コーヒーかす”を集めたり
長い間煮込んで抽出したりと、
普段の生活ではあまりしない動作をしてみて感じたことがある。


”コーヒーかす”を毎朝触るのが気持ちいい

朝コーヒーを淹れた後、落ち切るまで待ち
その”コーヒーかす”をベランダの一角に設けた干物スペースへ運ぶ。
乾燥させるために平らにならして1〜2日放置するのだが・・・。

この平らにする行程が、まるで庭で土いじりをしているかのような感触で、朝から気持ちいい。
※”コーヒーかす”はとても熱いので、充分に冷めてから触ってね!!

“コーヒーかす”の感触、ブワっと広がるいい香りに、
僕は思わずニヤける。
嫁はこの光景を見てよく笑っている。
だが、僕は本気でこの癒しの時間を堪能している。


煮込み料理をしているようでワクワク

おうちで料理担当の方がいたら、「料理人なめんな!」とブーイングでしょうが・・・
(ウチでは嫁のKAYAが料理担当です。)
僕は普段料理をしないので、
大きい寸胴で煮込んでいる間、
出汁をとっている料理人の気分でとてもワクワクする。
(普段料理をしてくれる全世界の皆さん。いつもありがとう。)


染め上げた色彩は温かみがあり、優しい。

手前が染色前、奥が染色後


草木染めは市販の染料に比べると、天然染料であるから染まりにくい。
しかし、時間をかけて染め、
日にちをかけて何度も染めることによって
とても温かみのある優しい色に仕上がる。
これは実際に染め、生で見るとより感じる。
僕自身、下調べの際にたくさん写真をみていたけれど、
自分で染めたヘンプを生で見た時、とても感動した。


時間をかけずに何でも手に入る時代だからこそ、時間をかけて作ることは刺激になる。

手仕事とか、手作りとか。
「大昔にやっていたこと」「古臭い」「地味」
というイメージがある。
僕自身以前は感じていたのだけれど、
今回草木染めをしてみて、ネットで受動的に動画を見ているよりも
ずっと新鮮で「刺激」になった。

草木染めの場合、どこかの工程で分量や時間を少し変えれば
たちまち変化していく。
色の仕上がりや、色の褪せ方の違い。
変化が激しく、まさに「刺激」そのものだ。


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