療育の裏事情 その2

前回、行政によって療育の質が違いがある!と書かせて頂いた。
また、大きく違うのは療育のスタッフの違いであると。

行政によっては、臨床心理士、臨床発達心理士、保育士など、
民間企業では、民間の心理士資格や、元教員なども含まれる。
保持している資格によって、『発達障害』や『療育』などの専門知識が
異なるため、『療育』の内容や質に大きな差がでてしまうのだ。

では、質の良い療育を受けるためにはどうしたらよいか?
まずは、スタッフの資格と療育の内容を確認してみて下さい。
子どものどういった特性や問題から、どんな療育内容が必要で、
何が提供されるのか?
子どもと先生との個別療育なのか?
または、子どもが複数いるグループ療育なのか?

実際うかがうのは、モヤモヤした気持ちで
療育に子どもを連れてくるお母様が少なくないことです。
『片道1時間ちかくかけてきたけど・・・月にたった1回で45分の療育。
 子どもに、折り紙をさせることに何の意味があるの??』
などなど・・。遠慮せずに、どんどん聞くことが大切です。

行政側では、臨床心理士、臨床発達心理士が子どもに発達検査を行い、
子どもの特性を踏まえて、必要な療育内容を組み立てて療育を行います。
しかし、臨床心理士の資格(指定大学院修了必須)を保持していても、
年配の先生方に多いのは、指定大学院制度前だったり、
そもそも『発達障害』が定義される前に、学生時代を過ごされており、
同業者からみても・・・それって療育??と思うこともあります^^;

一方、行政によっては、保育士しかいない療育の現場もあり、
子どもの見立ては、療育内容はどうやって決めたんだろう・・・と、
とても複雑な気持ちにはなりますが、保育士の先生はグループ活動や、
子どもを遊びに乗せることはとてもお上手です。

それぞれの専門家が、上手に配置されている行政が一番良いのですが、
残念ながらそうでもなく・・・今後、変わっていくためにも、
保護者の方からの、療育に対する質問が必要だと思います。
療育の初めの一歩は、まずは、スタッフと良く話し合ってくださいね!


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