発語を促すには、相手が必要な遊びを選ぶ!

幼児期の子どもを持つお母様から、よく聞かれるのは、言葉の遅れです。
(※発語の促し方については⇒『ことばが遅い子の対応法(発語の促し方)』で詳しく記載しています

子どもが発語に至るには、様々な過程を経ています。まず、言葉を理解し記憶する力、発声が可能な口周りや構造の発達、そして、何よりも大事なのが「他者に伝えようとする気持ち」です。

この「他者に伝えようとする気持ち」が育ってくると、「指さし行動」として表れます。「指さし行動」も様々な意味があり、
①子どもが興味を持ったものを伝えようとする、興味の指さし
子どもが他者と共感したい気持ちが込められています。

②子どもが〇〇が欲しいなどと伝える、要求の指さし
これは、自分の欲求を満足させる行為です。
(※指さし行動がでていないお子さんは、上記に記載した、ことばが遅い子の対応法(発語の促し方)』指さしの出し方を記載しています)

また、自閉症の子どもによくみられる、指さし行動はでているけれど、
ほとんど言葉が聞かれないや、黙って一人遊びしているといったケースでは、この要求の指さしが多いです。子どもにとって、共感したい気持ちが育っていないと、あえて必要な場面以外に言葉を発する必要がないのです。

【他者に気持ちを伝える力の育て方】
①子どもが他者と一緒に過ごす体験を増やすこと
自閉傾向のお子さんは男児が多い背景もあり、一人でプラレールを遊ばせているご家庭が少なくない印象があります。
②子どもが楽しいと思う体験を増やす(笑い声や夢中になるのが目安)
例)ボールの転がしっこ、膝に乗せてブランコ、子どもの身体を後ろから持ち上げて揺さぶるなど。身体を軽く揺さぶることは、触覚刺激を入れていることにもなるので、幼児にとってはとても良いですよ。

ぜひ、一緒に遊ぶ時間を増やしてみて下さいね!




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