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銀河の監視と介入

 惑星調査船に乗り込み、未知の惑星の探査を任務とする日々を送っている私は、ある日、銀河の果てに位置する美しい惑星に降り立った。その星は、まるで宇宙人が描いた幻想的な絵画のような美しい光景を見せていた。空には無数の星々が輝き、大地は宝石のように煌めいていた。

 私は、調査の合間にその美しさを映像記録装置に収めながら、ふと不思議な違和感を覚えた。まるで何かが私たちを監視しているような感覚だった。私の同僚たちも同じように感じ始め、調査は次第に緊張感を帯びていった。

 ある日、私たちはその星の地下に広がる洞窟を発見した。内部に進むと、そこには奇妙な建造物が立ち並んでいた。その建物の中には、銀河の歴史を記した記録が残されていた。驚くべきことに、その記録には、この星が古代の宇宙人によって作られた人工の惑星であることが示されていた。

 彼らは、この星を銀河の監視基地として利用しており、地球や他の惑星の動向を監視し続けていたのだ。その事実に衝撃を受けながらも、私たちは更なる調査を続けた。そして、ある日、私は洞窟の奥深くで、彼らが遺したメッセージを発見した。

 それは、私たちが感じていた違和感の正体を示すものであり、彼らの監視がまだ続いていることを告げていた。彼らの目的はただの監視ではなく、銀河全体の調和を保つための介入も含まれていたのだ。

 その瞬間、私は彼らの真の意図を理解した。実は、私たち調査員自体が彼らの創造物であり、私たちの存在もまた彼らの計画の一部だったのだ。

 全てが計画通りに進んでいたという真実に震えながら、私は新たな謎を抱えて帰還することになった。

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