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ごはんの炊ける袋のテスト

「ごはんの炊ける袋」なるものがあることを知って、飛びついて買った。
ダイソーでは10袋入り110円、セリアでは4袋入り110円で売っていた。食品に準ずるものなので、高いほうに何となく安心感があるね。

なぜ飛びついたかというと、われわれ夫婦の道楽である「車中泊」では、いかにコッヘルを汚さずに炊飯するかというのがひとつのテーマであるからなのだ。これまでは、炊飯したあとのコッヘルは、次の食事のときにパスタを茹でるとかして、外で洗わないようにしてきたのであった。

もちろんキャンプ場なら炊事場で洗えばいいのであるが、車中泊は道の駅やそれに準ずるようなところでやるので、車外で食器類を洗うわけにはいかないのだ。家に帰ってから洗えばいいという考え方もあるが、それも面倒くさい。キャンピングカーはガレージの中に入れてあるので、帰り着く前に出発のときと同じ状態に戻しておきたいのだ。当然キャンプの際にも、キャンプ場で後片付けをしておいて、帰ったら衣類などの入ったバッグ等だけを下ろすだけにしておきたい。

キャンピングカーだからいちおうシンクもついているが、シンクで洗ったらまたそのタンクを家に帰って排水し、掃除しなければならないのだ。そんなこといちいちやってられないので、うちのキャンピングカーのシンクは物入れになっている。

であるからにして、コッヘルを汚さなくて済む炊飯システムというのは非常に助かるのである。そこで早速、「ごはんの炊ける袋」を試してみた。

説明書によると、ひと袋に入れられる米の量は2/3合ぐらいまでらしい。できれば1合入るとありがたいのだが、まあ仕方がない。袋の中に米を入れ、袋の口を折り返して閉じたら、流水で一度洗うそうなのだが、うちの場合は無洗米を使用するのでその行程はカットした。

とりあえずはひと袋で試してみるので、650ml入る大型のシェラカップを使った。これに水を入れて火にかける。沸騰してきたところで、米袋を入れる。そして15分ほど待つ。

このとき、けっこう米がお湯を吸うので、途中で水が足りなくなり、1回目の試行のときには水がなくなって焦げ付きそうになり、慌てて水を足したが、わずかに芯のある炊き上がりになってしまった。

2回目のときには途中であらかじめ水を足しておいたので上手くいった。15分とちょっとくらいで火からおろし、10分から15分ほど蒸す。できあがったごはんを早速袋から出すが、これがちょっと手間がかかるし、袋にも若干メシが付いて残るが、これも仕方がない。

早速試食してみたら、予想していたよりは案外まともだった。さすがにメスティンで炊いたメシのような美味しさはないし、甘味も弱いが、湯煎して食べるパックメシと同等くらいの味にはなっている。これなら十分使えそうだと判断した。

米袋を炊いたあとのお湯は澱粉が溶け出しているせいか、多少ねっとりとしているが、インスタント味噌汁やフリーズドライ食品にも使えるそうなので、始末に困ることもなかろう。何よりコッヘルに焦げ付きなど起こらないのがいい。

もっとも二人分の米袋を使うときには、湯量も1ℓくらいは必要とみた。やや大きめのコッヘルを使う必要があるだろう。燃料はそれなりに食うだろうが、湯量ともどもパックメシの場合よりは少なくて済みそうだ。

念のため申し添えると、うちのキャンピングカーは換気扇が付いているので、車内でシングルストーブを使うような場合は、窓を開けて換気扇も回すようにしている。酸欠になるのはごめんだからね。

炊飯15分、蒸らし15分というのはけっこう時間を食うようでもあるけれど、ふつうに炊く場合には無洗米だって水浸の時間を30分以上とらなければならないわけだから、それよりはずっと短かい。

というわけで、次回の車中泊では「ごはんの炊ける袋」を活用してみるつもりだ。


大型のシェラカップを使用している。普通サイズのシェラカップではちょっと厳しいだろう。二袋で炊飯する場合には、1ℓくらい水の入るコッヘルが必要となると思われる。


米軍放出品のメスキットで目玉焼きを作り、炊飯に使ったお湯で冷凍野菜を温め、そこに「袋で炊いたごはん」を盛った図。水浸時間が不要なので、一人で一食分メシを炊くのにも楽だ。

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