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今できないから諦める?未来進行形の思考に!!

経営をしているといろいろな事が起こります。
良いこともあれば悪いことも、嬉しいことがあれば悲しいことも。
当然、経営者も人間であるので感情も持ち合わせており・・・ダメなんですが腹が立つこともあります。でも、やはりリーダーとして感情を100%出してしまうとダメな場面も多くて、グッとこらえて、一息ついて言葉を発することも多々あります。

この『一息ついて言葉を発する』という行為は、経営者として大切なことではなく、人として、また現場を任せられるリーダーとしても先輩としても非常に大切なことだと思います。感情のままに言葉を発してもプラスになることなど少ないと思うのです。ましてやマイナスな言葉はもっての他です。リーダーや経営者となれば尚更、口に出してはいけません。

どんな状況であったとしてもプラスの言葉を吐き続けることで、仕事はプラスに転じていくのです。

さて、今日の話は、タイムリーに今日、実際に起こったお話です。
ある営業マンが、先日、新規案件で訪れたクライアント様からお見積もりの依頼をいただいたのです。彼は入社してまだ一年少しの新人営業マンで、非常に前向きな姿勢です。ただ「何とか仕事を取ってこよう!」と、表には出しませんが、心の中ではメラメラと情熱を燃やしている少し恥ずかしがり屋であり情熱さんタイプなのです。

そんな彼から相談があり『クライアント様からお見積もりをいただきましたが、今の工場キャパでは出来ないので、数量の上限を決めて、それ以上の数量になると断らざるを得ない』と言うのです。僕は、彼がそういう相談を電話でしてきたので、「ちょっと待って!それお客様にメール送ったの?」と聞くと『まだです』と・・・「じゃ、送る前に僕に送ってくれる?確認するから」と話し電話を切りました。

しばらくするとメールが届き、やはりメールの内容を見ると、どうも数量が増えると断る方向で書いてある。再度、彼に電話をして「どうして出来ないと判断したの?」と聞くと『みんなで相談したのですが、今の人員と他製品の受注状況、当社の製造設備環境から見るとマックス量でそれ以上の製造は出来ないという結論になりました。』と言うのです。

それを聞いた私は「その考えは駄目だね!最初から出来ない前提で話を進めると何も商談が進まないし、頼んでくれる会社もなくなる。もっと前向きに考えないと!ちなみに機械の一時間の生産量はどれだけなの?』と聞くと彼は『1時間に●個です。』と答えました。

私は「じゃ、●個×8時間稼働×250日として、機械稼働率100%としたら●●●個の年間生産キャパはあるということだね。じゃ、他の製品も製造しなくてはならないから、稼働率の●●%を今回の案件に割いたとして、年間●●個の受注をお受けできます。これよりも量が多くなる場合は、弊社としても前向きに考えていきたいので、一度ご相談するお時間をいただけますか?と聞くようにしよう。

今の状況では、その量だと見積書が出せないではなく、最大で●●個、年間行けます!それ以上は別途ご相談させてください!と書くように伝えました。出来ないときは出来ないで考えたらよい!今の能力や人員、他製品の受注状況、製造設備環境で物事を考えると、コレだけの数量しかできないとなり、安易に限界を決めてしまうのが人間の悪いところです。

今、出来ないからずっと出来ないと考えてはいけません。新たな仕事を取りたいのであれば、あえて今の能力以上のものを設定し、それに対してどう取り組むか?改善や工夫で乗り切れるところを見つけ出すのです。今は到底できそうもないと思われる量であったとしても、未来の目標数値として達成することを決めて受注するのです。そして、苦難が訪れた時こそ、全員を巻き込んで、全員の力で乗り越えていくのです。高い目標数値にターゲットを合わせて、今の能力を引き上げる方法を真剣に考えるのです。

現在の能力をもって、「できる、できない」を決めつけるのは間違った判断だと思いますし、誰にでも簡単にできることだと思います。しかし、今の能力で出来ないことは「できない」と決めつけると、何一つ新しいことや、もっと高い目標を達成することなど不可能となります。

「今できないから永遠にできない」という思考ではなく、「今は出来ないが、この目標は時間を掛けてでも達成する」という熱い未来へ向けた情念思考で、何が何でも成し遂げようとする想いを持つことで高い目標が達成できるようになるのです。

今回は凄くタイムリーな話を紹介しました。何事もあきらめるのは簡単!まずは明るい未来を心に描き、未来の成長した自分を夢見てみよう!というお話でした。


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