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最後のプレイリスト

坂本龍一さんのプレイリスト"funeral"にラヴェルのソナチネの第二楽章があった。高校の頃、作曲のレッスンを始めたときに同じ先生からピアノを習い、レッスン曲の一つがこのソナチネだった。同じ頃にに初めてラヴェルのピアノ全曲集のCDアルバムを買った。ピアニストはパスカル・ロジェだった。

プレイリストにはラヴェルの曲では他にハイドンの名によるメヌエットがあった。この曲は弾いたことがなかったが、前述のアルバムで良く聴いた。当時、いろいろと弾きたかったはずだが、まだラヴェルのピアノ譜は著作権のことから高額の輸入楽譜を買うしかなく、沢山楽譜を買うというのは夢のまた夢だった。

他にプレイリストに入っている曲はバッハやドビュッシー、サティなど、まあ坂本さんなら入れるだろうなと思われる楽曲が並ぶ中、ヘンデルのサラバンドも入っていた。この曲はお仕事で和楽器とのアンサンブルでたまに弾くので、次回弾く時は違った心持ちでの演奏になるかもしれない。

プレイリストの最後から二番目はデヴィッド・シルヴィアンの「オルフェウス」。
本当に好きな曲で今でもよく聴く。初めてラジオで聴いたときのことを思い出す。自分の中では一つの完成形に思える楽曲。坂本さんのシンセも主張することなく溶け合って、けれど良き存在感を持つ。とても美しい曲です。


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