【徒然なるままに】#57

　何となくノンサッチレーベルのサイトを見ていたら、パット・メセニーがニューアルバムを発売することを知った。最近あまり積極的に聴いていなかったので、動向をよく知らなかったのだが、パット・メセニー・グループ（以下、PMG）ではなくソロだということなので、おそらくピアノはライル・メイズではないのだろう、と思ったら、やはり、他のミュージシャンだった。ライル・メイズさんはPMGのキーボディスト・ピアニストで、僕が昔から結構好きなミュージシャンである。高校のときにPMGのCDをある方から借りたのだが、そのアルバムが「ファースト・サークル」だった。ECMからリリースされたこのアルバムは未だに自分の好きな音楽アルバムのトップ10に入る。メイズさんはオーバーハイムを使うプレイで知られているが、ピアノでクラシックの印象派のようなボイシングをするものなどもあり、その表現は多彩だ。「ファースト・サークル」の"Más Allá (Beyond)"という曲はメセニーさんのものなのだが、ピアノのイントロが印象的だ。ソロ・アルバムの「Lyle Mays（邦題は『心象風景』」の1曲目のちょっとケルト的な雰囲気のアルバムの和音とフレーズもかっこいい。最近の活動がどんな感じなのかわからないが、またソロ・アルバムも出して欲しいと思う。
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