はじめてのひとりぐらし

うちはいま
人の家に居候している。

それも、そろそろ終わりを迎えている。

まず東京に来ることが第一段階だったので

これからは自分の城が必要。

さて、物件探しも
引っ越しも
全てがはじめての体験で

だいぶ緊張しているんですが

昨日も何軒か回って

今日、またもう一件内見に行ってきた。

もちろん高い家賃が払えるような身分ではないため、なんとかギリギリここまで!という料金

それでも出来るだけ都心が近かったり
仲間たちが近くにいるようなところにいたい(寂しいから)

ということで、高円寺や代田橋辺りをひたすらに探している。

そして今日、ここ、かな?
という物件を見つけました。

もしかしたらおばけがでるかも?

そんなことになったら
うちはもうパニックすぎる。

もともと1人が苦手だけど

野球をやっていた時の素振りとか

今でいうと台本を書くような作業は
やっぱり1人じゃないとなかなか捗らないので

1人で暮らすようになれば
もっとがんばれる、かな?

もしかしたら寂しすぎてなかなか家に帰らなくなるかも。

恥ずかしながら
27歳にして
ドキドキの初体験を迎えている。

そんな奮闘記をこれからは綴って行こうかなと思う。

早ければ18歳でみんなが経験するひとりぐらし。

大人の階段を登るようで
これからのわきこに注目かもしれません。

同期にも奥さんにも

わきこは一人暮らしできないと言われて
早27年

そういえばはじめて18歳で東京に来た時

姉と二人暮らし

でも姉は自分の部屋にいて

うちも就寝。

その時
おばあちゃんからもらった赤いちゃんちゃんこを着ながら寝たんだけど

ものすごく怖い夢を見た。

屋台がたくさん出ていて
お祭りのような雰囲気の道を歩いていると

フリーマーケットのようなところで
女性がガラクタを売っていた。

そのガラクタをみていると

遠くの方から
女性の笑い声がする

怖いなーと思っていたら

その女性の首がぐいーーん!って伸びて

ろくろっくびだーーー!

ってなった瞬間に目が覚めた。

目が覚めたのに
女性の笑い声が聞こえる。

え?

と思って体を動かそうとするんだけど

体が動かなかった。

人生で初の金縛り

怖すぎる怖すぎる!
その時住んでいた家は
新築同然の新しい家なのに

東京ってこわい!

それでも昔塾の先生に聞いていたのは

親指をぐっと握ったら金縛りが解けるというテクニック。

もう体は動かないはずなのに気持ちは親指がもげるくらいにグイグイ握った。

その瞬間、横になって寝ていたうちの左腕がゆっくりと上がっていった。

それもそういえば塾の先生に聞いていた。

金縛りにあって体が浮いたって話

もしかしたらこのまま体が浮いてしまう!?

女性の笑い声は鳴り止まない。

左腕がどんどん上がっていって
マックス
寝ながらレフトハンド挙手状態

そしてゆっくり

左手は下がった。


そして体は自由になった。

はじめての経験
恐怖体験。

こわい話はよく聞いていたけど

心霊現象に遭ったのは生まれて初めて。


でも、
女性の笑い声は遠くでまだなり続けている。

恐怖のあまり
姉の部屋に入った。


姉が友達と電話しながら爆笑していた。


結局きっと心霊現象ではなく

東京に来た極度の緊張と疲労感で

体が追いつかなかっただけなんだろう。

でもその日から
おばあちゃんにもらった赤いちゃんちゃんこは

なんか怖くなってクローゼットの奥にしまった。

そろそろ夏。

怖い話シーズンだ。

そんなことを思って書き綴ってみました。


もし一人暮らしが始まって
初めて寝るときは

きっと眠れないんだな。


これから一人暮らしをするっていう若人たちに

先に教えておきたい。


1番怖いのは

家で何もせず、ずーっとアプリゲームする時間だよって。

寂しいからきっと
うちは外で作業すると思う。

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