それが「未来」って呼ばれる現象 370
昨日書いたさとうみつろうさんが都知事選の応援に行った際のスピーチのお話。
そのスピーチの終盤、眠さも吹っ飛ぶような…いや、目の醒めるような(一緒か…)ことを話してくれて、ちょっと頭の中がぐわんぐわんした。
それはこんなお話。
「そんな言葉が頭の中に浮かんだことある?」っていう問いを聞きながらゾワっとした。
ないのだ。
わたしにはない、その経験がない…。
その道理は何度も何度も耳にしたことがあったくせに、やってないってことだ。
言われてみて、自分のこれまで投票に行った選挙のことをぼんやり思い出し辿ってみたけれど…「あの候補よりはこっち?」「とにかく投票でしょ…」みたいなことを思ったのは思い出せても、投票用紙に名前を書いた人が次の日のテレビの画面に喜びの姿でいることを想像していたことなんて、なかった。
選挙じゃないものだったら…なんて考え始めたら際限がない。
いわゆる「推し」の存在が頑張っているのを応援する時、病の知人を見舞う時、困り事を相談された時、誰かの合格を願う時ですら「〇〇が合格しますように!」ではあっても、合格して晴々しているその人の姿を、その姿のその人が活動している絵面を思い描いたことは…ほぼない。
ただ力んで、「そうなれっ!」「よくなれっ!」「よくなるっ!」と念を飛ばしていたくらいだ…能力者でもない、ただの一般人のわたしが…。
もはや力技にすらなっていない…。
意識に興味があるなんて言いながら、この有り様なのだけど。
そのことを素早く棚に上げて、つらつらと考えをはせた。
これって、ほとんどのことがこれで現象化してるってことじゃないの?と。
例えば、30年前に「LOHAS」なんて言われて、サステイナブルななんたら…みたいなことが世間に知られるようになった(と記憶している)。
これから地球の気温が上昇します。地球温暖化です。CO2が原因です。海面上昇します。食料難が来ます。気象状況が悪化します。
そんなことを「最先端の科学で予測すると…」なんて言葉とセットにして、たくさん聞いてきた。
ご丁寧に、映画のようにリアリティのある映像まで一緒にして見せてもらって…。
それは、わたしたちがその「予想」を信じたから現実になっているってことでは?
なんてルートが浮かび上がってくる。
現に、温暖化の原因は窒素だという説もあるし、その窒素は農業で多量に使用されている。二酸化炭素が必要な人間にとって大事な存在もいる。
原発の排水だって周辺の海水温度を7度も上げていることはスルーしているみたいだし。
原因と結果が微妙にズレていることは、もうそうなっちゃた後にはどうでもいいことになっちゃうのか?
なーんて、チクチクと考えを巡らせてみる。
よく「ありありとその願いが叶った時のことを想像して、それを体験しているように感じてください。そこにリアリティがあればあるほど、願いは叶いやすくなります」みたいなことを耳にしていた。
それが、テレビで「〇〇都知事が都庁を訪れました」ってニュースが流れている画面を想像するっていう具体的な例えがきて、初めて「我がこと」になったのだ。
わたしが使えるわたしのチカラの話に変換されたのだ。
わたしたちはこの2024年の日本で、おとぎ話や夢を見ることを聞いたんじゃない。
わたしたちは、ひとりひとりが「未来という現象を作る方法」を聞いたんだ。
そうやって「今まで」が作られてきたこともわかったんだから、わたしたちが、わたしたちの本当に欲しい「未来」という現象を作ることができるかもしれない。
自分のことも、そして、わたしを取り巻く世界のことも。
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