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「パンダに学べ」と勧められた秋  443

本当に自分は自分のことがわかってないなぁ…と改めてわかった日。
鮮烈だったので書いておく。


背骨はしなやかで柔らかく動ける方がいいとは昨今よく耳にするようになってきたこと。

確かに、自分の背骨は柔らかくはないと自覚はしていたから、そうなるべく背骨周辺をほぐすとか、そうなるような使い方に目を向けてきたし、以前より違う背中になってきたように思っていた。

そんな「改善されている途中」と思っていた自分で参加した骨の講座でのこと。


「トモちゃん!背中丸くしてって言ってるのにそれじゃあ背中まっすぐだよ!腰反ってるよ!全然丸くないよ!」

そう指摘され
「え?今最高潮に丸くしてるけど?」
と思ってZOOM画面に目をやると…

それはそれは見事な板を背負った姿のわたしが頭だけ前に突き出した姿で映っていた。もちろん板は100%自前の背中だったのだけど…ここまでまっすぐだったとは思ってもみなかった。


普段、体に関しての動作をする時、お手本になるものを見ることはしても、自分の姿を映しながらする習慣が自分になかったことを初めて理解した。
(だからジムは壁が鏡なんだ…と初めて理解した)

そして、自分の体としては「日常よりもそうなるように!」と、この時なら背中を丸めるようにしているつもり=そのような負荷がしっかりかかっているつもりでやっていた。


つまるところ、自分の体がその動作から生まれる状態を「負荷がかかった」と感じるかどうかは関係なくて、背中を丸めるという「カタチをなせているかどうか」な話で、わたしはそのことをすっかり見落としていた。

こうして書いてみると「いや、拾うのと落とすの逆やん」ってことがよくわかるのだけど、そんな感じでやっていた自分は「自分が何を見落としているか」すらわからず「やった気」になっていた。


じゃあ、それに気づいたから「さぁ、背中丸めてみて!」って言われてやってみたところで、わたしの背中はびっくりするほどまっすぐだった。
全くできていなかった、ということがわかったのだ。

まさかこんな形で「姿勢が悪い!」と言われ続け、怯えるように背中を伸ばして?緊張させて?きた成果を認識することになるとは…。
こんな悲しい成果も自分の(方向違いの)努力の足跡ではあるけどさ…。


そんなわたしに、ぜひモデルとして見た方がいいということで勧めてくれたのが、何を隠そう…パンダだった。

あの丸い背中(ほぼどこも丸いけど…)、あの柔らかさ…
そこから繰り出される、いくら転げ落ちても怪我をしないあのしなやかさ…そこがまさに目指すべき「背骨」で作り出されているらしい。

自発的にパンダラブではない自分は、安住さんのラジオ「日曜天国」での「パンダJAPAN」の情報くらいしかパンダに関してのイメージはないけれど…
それは「パンダのイメージ」というよりも、もはや「パンダ好きの人間の生態のイメージ」なので、今回は初めて「パンダ 画像」の検索をかけてしげしげと観察していた。


ポイントはあのお尻にあり…ということで、お尻画像、お尻映像を探す午後…。
その画像を見ながら「人間の赤ちゃんも同じ使い方というか同じ形では?」と思うと、昔の自分はその「理想の状態を持っていた」ということになるわけで…。

忘れてしまったそれを思い出すため「パンダパイセン」と「赤ちゃんパイセン」のお尻の動きに注目・見習う日々が始まった。
人生にこんな日が来るとは…おもしろいよね。



これ「ちゃんと見てください」「直視してください」って言われる「逃げてた」案件なのかもしれないし、「本当に気づいてなかっただけ」もしくは「ちゃんとできてると感じていた」だけで「そうじゃなかっただけ」かもしれないけれど…

自分一人でわかることには限界があるってことがわかったし、頭の思う「できた」と実際のそれは誤差があるかもしれない=要点検!という学びにもなった。

さぁ、この板のようなまっすぐな背中にしなやかさが戻ってくるのはいつなのか…
パンダのお尻に学びながら実験スタートの秋のはじめとなった。





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