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“そうだったのか”中国史メモ     ③春秋戦国時代

武将・権力者・戦略家たちの活躍が楽しいけど複雑でわかりにくい中国史。春秋戦国時代もあっちこっちで攻めたり、攻められたり、名前もいろいろでてくるし、簡単にわかりやすくする以前に理解がしんどい。

上手に説明しているサイトものもあるので、興味に合わせて探っていくのがおススメです。私も覚えることより楽しむことを優先でメモります。

1.時代は東周(周の分裂)から始まり秦で終わる 


   前770年 東周・洛陽       前770年 春秋戦国時代 

                    前403年 戦国時代

         前256年 秦により東周滅亡

        前221年 秦が中華統一

2.時代の特徴

①戦乱の時代

春秋十二列国晋、斉、楚、秦、魯・宋・衛・陳・蔡・曹・鄭・燕)   春秋五覇斉の桓公、晋の文公、楚の荘王、呉王の闔閭(こうりょ)、越王の勾践(こうせん)、秦の穆公(ぼくこう)、宋の襄公(じょうこう)

  五覇については誰を五覇とするかはさまざま。最初の3人は定番。

  各国の支配者の名称が公の国は周王朝の諸侯の立場。王の国は周王国に関係ない国。王の国の出現は、中華の歴史の舞台が黄河流域の周から、さらに広がっていった証。

戦国七雄    韓・魏・趙・・燕・楚・

   キングダムでお楽しみください。

②諸子百家の時代

  春秋時代後期から戦国時代にかけて多くの中国思想家たちが現れる。 儒家、墨家、農家、道家、陰陽家、法家、名家、縦横家、雑家、小説家の十家、兵家

  春秋時代の由来は魯の国の歴史書「春秋」にこの時代のことが書かれていることに由来。「戦国」の名は前漢の劉向の『戦国策』に由来する。

 ③鉄製の農具の普及/ 経済圏の発展

      鉄の農具や武器が作られることによって、生産性のアップ、戦闘力のアップがされた。

  政治力、武力だけでなく、特産物、交易などで上手く経済圏を取り込み、作り上げていった国が栄える。

3.印象に残った話

①斉の全盛期、周をサポートした桓公(かんこう)と名宰相・管仲

  名宰相・管仲がいたからこそ、斉は発展し、桓公は覇者になれました。『管鮑の交わり』のなどのことわざも有名です。

「衣食足りて礼節を知る」は菅仲の言葉。管仲は経済背策に力を入れ、斉を武力だけでなく、経済的にも強くしました。農業の重視、物価の操作、法整備、塩の専売など、国民生活の安定にも力を入れました。

この他にも「与えることこそ、取る手段であると知るのが政治の秘訣である」と残しているなど管仲、人望の厚い人。

管仲が亡き後、桓公は遺言も守らず、国はグダグダ、自身が亡くなった後、後継者争いで遺体は放置されたままでウジがわいていた、というひどい話です。

②三年寝太郎の覇王、鳴かず飛ばすの楚の荘王

  即位後3年間はなんの法令も出さず、遊び惚けいていた楚の荘王。「ある鳥が3年鳴かず飛ばずでした、一体何という鳥でしょう?」と家臣に問われ「三年飛ばないが飛べば天に至るだろう。三年鳴かないが、泣けば人を驚かせる」と言って、その後精力的に仕事をこなした話は有名。

愚かモノのフリをして家臣たちを人物観察していた、と言われます。大胆、有能、そして人格者な一面を見せるエピソードもいろいろあります。

荘王の酒宴で、場が暗くなった時に后の袖を引っ張った家臣がいました。后はその男の冠のひもを持っていました。すると荘王は自分が酒を振舞って酔わせたのだからと「わしと酒を飲み続けたいものは、冠のひもを切れ!」と言って、誰かを追求することもなく不問にした話があります。

女性に弱い、嫉妬深い、残忍な、傲慢な王たちが多い中、できた王と言えるでしょう。

<おもしろポイント>

おもしろい人間模様がお腹いっぱいになるほど出てくる春秋戦国時代。ことわざもたくさん出てきます。でも戦うだけも学問をするだけでも、王も家臣も兵隊も国民も食べて行けません。富国強兵ですね。

戦国七雄と言われた国は、それぞれの経済圏を作っていました。戦いばかりに目が行きますが、楚は製鉄技術が進んでいたり、秦は農業国だったり、斉は海産物や塩の専売をしたり、技術や産業も発展し、物流も貨幣が使われ、大きく時代が進んだ時期です。それにしても2000年以上前の話、というのだから、驚きです。


参考)ウキペディア:三皇五帝・Sience Poral China, 中国史の始まり!「三皇五帝時代」をゆっくり歴史解説!(youTube), コトバンク、Mythpadia, 世界史の窓、ホンシェルジュ、世界の歴史まっぷ, 俺の世界史ブログ、古代中国春秋遥かに(大田牛二)、オーズ・リサーチ・ラボOZ RESEARCH LABO(Youtube)


 

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